U-24日本代表の2列目検証 堂安&久保が連動、ガーナ戦で見えた最適解の“ヒント”は?

久保―堂安―三笘の魅惑のトリオは共演わずか8分

■後半13分~後半21分/三笘薫―久保建英―堂安律

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 堂安&久保の海外組、Jリーグで旋風を巻き起こす三笘の待望の初共演は、堂安が交代するまでのわずか8分間。そのなかで、後半18分には左サイドで堂安からパスを受けた三笘が大きなサイドチェンジで久保に展開し、左足シュートを引き出した。3人が絡んだのはこのワンプレーだけだったが、三笘がドリブルで仕掛けるだけでなく、久保ら周囲の選手を生かす意識がうかがえたシーンだった。三笘と海外組の融合も進めていきたいところだ。

■後半22分~後半32分/三笘薫―久保建英―食野亮太郎

 三笘と食野が中に絞り、中山と酒井の両サイドバックがスペースを使う形。ただ、前半に好パフォーマンスを見せていた久保が中1日の疲労もあってプレー精度が落ち、途中出場で1トップに入ったFW前田大然(横浜F・マリノス)を含めて、コンビネーションを繰り出すシーンはあまりなかった。

■後半33分~試合終了/三笘薫―旗手怜央―食野亮太郎

 ガーナが前に出てきていた時間帯でもあり、敵陣でスペースがあった。左サイドでは三笘がドリブルで守備網を破り、右サイドでは食野と旗手がパス交換から突破口を探るシーンも見受けられた。田中と遠藤航のワンツーから、食野を経由して三笘がフィニッシュした6点目は、旗手こそ絡んでいないが、流れるような形は理想的だった。A代表戦で左サイドバックだった旗手は、トップ下もこなすユーティリティー性を改めて示した。

 キャプテンとしてフル出場したOA枠の吉田は、最終ラインから攻撃陣を見て「非常に生き生きしていた」と感じたという。一方で、「オートマチック」という言葉を使いながら、“3人目の動き”を増やしていきたいとブラッシュアップのイメージを語っている。

「タケも前回のA代表との試合で悔しそうにしていましたし、もう一回ここでアピールしたい気持ちが強かったと思います。ただ、クオリティーをもっと高めたいですね。関係値を築いて、出し手と受け手だけじゃなくて、一人が引っ張って落ちてくる。もっとオートマチックに動けば、もっと相手が嫌になると思う。例えば(堂安)律へのマークが結構食いついていて、身体能力もあるのでついてくる。そこにタケが落ちてきて、その瞬間に(酒井)宏樹が縦に入り、僕がタケに入れて、宏樹に1タッチに行くとなれば、より相手にとって脅威になるのではないかと」

 12日のジャマイカ戦(豊田スタジアム)、7月のキリンチャレンジカップ2試合(U-24ホンジュラス、U-24スペイン)で、さらなる最適解の見極めを図りたいところだ。
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(FOOTBALL ZONE編集部・小田智史 / Tomofumi Oda)



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