久保、堂安、三笘の同時起用に期待 U-24日本代表、ガーナ戦は“フルメンバー起用”か
A代表戦で起用のなかったOA枠の吉田&酒井の起用にも注目
東京五輪への強化を図るU-24日本代表は、5日にベスト電器スタジアムでU-24ガーナ代表と国際親善試合を行う。3日に行われたA代表とのチャリティーマッチから中1日、暴風雨による飛行機遅延で前日練習を福岡で行えないなど厳しい条件のなか、本大会の最終メンバー18人入りを懸けた貴重なアピールの場となる。
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一番のポイントは、オーバーエイジ(OA)枠3人の組み込みだ。A代表との一戦で出番のなかったDF吉田麻也(サンプドリア)とDF酒井宏樹(マルセイユ→未定)はスタメン起用濃厚だろう。右膝の違和感で別メニュー調整だったDF冨安健洋(ボローニャ)も、「特に問題ないので、100%でプレーできる」と語っており、A代表でも並ぶ顔ぶれが見られそうだ。左サイドバックは、ユーティリティーのMF中山雄太(ズウォレ)が入るか。
長時間試したいのは、OA枠もう1人のMF遠藤航(シュツットガルト)だ。A代表戦では後半33分から途中出場し、果敢なボール奪取とパスで苦しんでいたチームを活性化した。本大会を見据えたうえでも、すでに不可欠な戦力なのは間違いない。ボランチの相棒は、A代表戦では“入れ違い”だったMF板倉滉(フローニンゲン)、あるいは期待値の高いMF田中碧(川崎フロンターレ)が有力だろう。
攻撃陣は、最終ライン同様に“テスト”したいセクションだ。MF久保建英(ヘタフェ)とMF堂安律(ビーレフェルト)はA代表戦では同時にピッチに立っていない。Jリーグで旋風を巻き起こし、連戦を見据えて温存した形となったMF三笘薫(川崎)を含めて、気鋭のアタッカートリオの連携は見ておきたいところ。ドリブラーの三笘をジョーカー的に試合途中から使うパターンも含めて、横内昭展監督のゲームマネジメントが鍵を握る。
最前線はエース格の上田綺世(鹿島アントラーズ)だろう。A代表戦ではFW田川亨介(FC東京)とFW林大地(サガン鳥栖)とタイプの違う2人が起用されたが、ともにゴールに迫りながら得点を奪えなかった。チームの立ち上げ当初から結果を残してきた上田としては、違いを見せる絶好のチャンスだ。
U-24ガーナ代表は、東京五輪のグループリーグで同居する南アフリカとの一戦に向けたシミュレーションとなる。OA枠3人が加わり、チームとして底上げを図るとともに、真価が問われることになりそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)