「物理学の法則を無視」 元ブラジル代表R・カルロス、異次元の”35mFK弾”に再脚光
1997年6月のフランス戦で生まれた"驚愕FK弾"にスペイン紙が再脚光
「悪魔の左足」の異名をとった元ブラジル代表DFロベルト・カルロスは現役時代、観る者の度肝を抜くFKをたびたび決めてきた。とりわけ、1997年6月に行われた国際親善大会のフランス戦で生まれた”驚愕FK弾”のインパクトは凄まじく、24年前に生まれたこの一撃に海外メディアが再脚光を当てている。
R・カルロスの伝説級FK弾が生まれたのは1997年6月3日。翌年に開催されたフランス・ワールドカップ(W杯)のプレ大会におけるフランス対ブラジル戦だ。ブラジルは前半、敵陣中央付近でFKを獲得すると、R・カルロスはゴールまで35メートルほどの距離にセットされたボールから十分な助走を取り、そこから加速して左足を一閃する。
スライス回転のシュートは一旦、ゴール枠から外れた軌道を描いたものの、そこから急激に変化。ゴール前にはフランス代表の4人が壁を築いたが、それを無力化するように右ポストを叩いてゴールに吸い込まれ、フランスの名GKファビアン・バルテズも意表を突かれてその場に立ち尽くすしかなかった。
この一撃が生まれてから24年が経つなか、スペイン紙「AS」が公式ツイッター上で再注目。異次元の軌道を描いたゴールに「1997年6月3日、リヨンのスタッド・ジェルランで、物理学の法則を無視したゴールが生まれた。あなたにとって今まで見たフリーキックの中で最高のゴール?」と綴っている。
ファンからは「サッカーの歴史の中で最も美しいゴールの1つ」「間違いなく最高のフリーキックゴール」「これ以上に神話的なフリーキックのゴールはない」といった声が寄せられるなど、衝撃的なFK弾に改めて熱視線が注がれていた。
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