日韓戦惨敗の「後遺症が凄かった」 韓国代表には「クールな勝利が必要」と母国紙指摘

日韓戦では日本代表が圧勝【写真:Getty Images】
日韓戦では日本代表が圧勝【写真:Getty Images】

W杯予選3連戦に臨む韓国代表、ベント監督にトルクメニスタン戦での快勝を求める

 韓国代表は5日、カタール・ワールドカップ(W杯)アジア2次予選のトルクメニスタン戦に臨む。コロナ禍により、9日のスリランカ戦、13日のレバノン戦と韓国での集中開催となるが、今回の3連戦は3月25日の日本戦(0-3)以来の代表活動となる。韓国メディアは試合に向けた展望記事で、日韓戦の「後遺症が凄かった」と伝えるとともに、パウロ・ベント監督が率いるチームに対し「クールな勝利が必要」との見解を示している。

 W杯アジア2次予選のグループHは、北朝鮮が5月に棄権したためこれまでの成績がすべて無効となり、現時点で韓国が2勝1分の勝ち点7で首位に立った。2位レバノンも同じ勝ち点7、3位トルクメニスタンは消化試合数が1試合多いなかで勝ち点6と拮抗している。

 W杯予選再開を前に韓国紙「スポーツ朝鮮」は、「再び開かれた『カタールへの道』、トルクメニスタン相手にクールな勝利を収められるか」と見出しを打ち展望。そのなかで3月の日韓戦で「屈辱を味わった」として、改めて振り返っている。

「海外組が抜け、正常に準備できなかった試合だったが、韓日戦の敗北だっただけに後遺症が凄かった。大韓サッカー協会のチョン・モンギュ会長が公式謝罪をしたし、ベント監督の更迭論まで出てくるほどだった」

 日本戦に向けてベント監督は、絶対的エースのFWソン・フンミン(トッテナム)やFWファン・ヒチャン(RBライプツィヒ)ら欧州組の主力を招集し、勝利への意欲を示していたが、負傷者やコロナ禍の影響により不参加が決定。欧州組はMFチョン・ウヨン(フライブルク)やMFイ・ガンイン(バレンシア)の2人のみで、ベストとは言えない陣容だったが、やはり“宿敵”相手の惨敗のダメージは大きかった。

 同紙はベント監督について「ただでさえ苦しい競技力に対し批判を受けていた」としたうえで、今回のW杯予選3連戦では「自身を取り巻く批判を鎮めるためにも、クールな勝利が必要だ」との見解を示している。ソン・フンミンやFWファン・ウィジョ(ボルドー)など多くの欧州組も招集しており、ベント監督はチームを快勝に導くことで国内メディアやファンからの批判を払拭できるかが注目される。

(FOOTBALL ZONE編集部)

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