“OA”遠藤航が見たU-24代表の現在地 「もっとできる」と提言した改善点とは?
A代表との一戦で後半途中から出場、浮き彫りになった課題を指摘
U-24日本代表が0-3と完敗を喫した3日の日本代表戦で、オーバーエイジ(OA)で招集されたMF遠藤航(シュツットガルト)は、さすがの存在感を見せつけた。
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遠藤がピッチに立ったのは、3点ビハインドの後半33分だった。U-24代表が、なんとか一矢報いようと攻撃的になるのに対し、日本代表は守備を固めて逃げ切りを図る時間帯だ。それでもU-24代表が攻撃的な戦いをするうえで、遠藤が実に効果的だったことは、DF橋岡大樹(シント=トロイデン)の「ものすごくやりやすかったです」という言葉が示している。
試合前日に、横内昭展監督から15分間プレーすることを伝えられていたという遠藤は、ベンチからU-24代表の戦いぶりを見て、ビルドアップとプレッシングの部分で、チームが機能していないと感じていたという。
「A代表もしっかり前からプレッシングをかけていたので、そこで後ろがなかなかボランチを使えないなという印象がありました。その(A代表の)圧力に負けて、長いボールが多くなってしまった。あとはプレッシャーのかけ方のところで、僕らがもう少し前の選手との関係性を良くして、プレッシャーをかけられそうなところが何回かあったので、そこはもっと行けそうだなと外から見て感じました」
遠藤が投入されてからは、MF田中碧(川崎フロンターレ)との関係性も良く、A代表を押し込む形になった。違和感なくチームに入っているようにも見え、遠藤自身も好感触を得ていた。その一方で、「一個一個のプレッシャーのかけ方とか、守備でのオーガナイズ、ボールを持った時の立ち位置は合わせないといけないと思っています。特に国内組の選手たちとは1回、前日しか練習していないので、まだまだやるべきことは多い」と語り、連携面で物足りなさを感じていた。
本番まで約1カ月。あまり時間はないが、遠藤はオーバーエイジとしての役割について、自らの認識を語った。
「プレー自体はA代表と変わることはないので、それをシンプルに出すだけ。それに、いつプレスに行くのかとか、ポジティブな雰囲気をピッチのなかに落とし込めるかは、自分のオーバーエイジとしての仕事だと思っています。プレー面でもメンタル面でも、これから積極的にコミュニケーションをとっていきたい」