EUROなら一発退場? イングランド代表DFの“無謀な体当たり”に英衝撃「狂気の瞬間」
DFミングスが自陣エリア内でオーストリア代表FWに強烈な体当たり
イングランド代表は現地時間2日、オーストリア代表との国際親善試合に臨み1-0で勝利した。13日に初戦を迎える欧州選手権(EURO)に向けてチームを仕上げる段階に突入しているなか、この試合中にDFタイロン・ミングス(アストン・ビラ)が「無謀な体当たり」を仕掛けて観る者に衝撃を与えたと、英メディアが注目している。
ギャレス・サウスゲイト監督が率いるイングランド代表は、EUROではグループDに属しており、13日の初戦でクロアチア、18日の第2戦でスコットランド、22日の第3戦でチェコと対戦する。本大会を前に2試合のテストマッチを組んだなか、2日にミドルスブラに同じくEUROに出場するオーストリアを迎えた。
試合は後半11分に19歳FWブカヨ・サカ(アーセナル)が代表初ゴールを記録して1-0で勝利したが、英メディアで話題を呼んでいるのが、センターバックとして先発出場したミングスが見せたワンプレーだ。
自陣右サイドからオーストリアが攻撃を仕掛けてくるなか、ミングスは相手FWサーシャ・カライジッチ(シュツットガルト)の動きを見ながら後方にステップを踏み距離を取っていた。だがカライジッチがスピードアップしてペナルティーエリア内に侵入した瞬間、ミングスは前に出ながら進路を塞ぐと、強烈な体当たりをして相手をノックダウンした。
エリア内でのあまりにもラフなプレーに英メディアも反応。英メディア「GIVE ME SPORT」は、「タイロン・ミングスは無謀な体当たりで逃れた」と見出しを打つと、「オーストリアが攻撃を仕掛けた時、イングランドの男はボックス内で相手選手に無謀な体当たりを行うことを決めた。レフェリーがアウェー側にPKを与えなかったのは、ちょっとした奇跡だった」と驚きをもって伝えている。そしてEUROで導入されているVARがあれば「オーストリアには確実にPKが与えられ、ミングスは暴力行為でレッドカードを示された可能性が高い」とし、「狂気の瞬間」と断罪している。
イングランドの守備陣は、DFハリー・マグワイア(マンチェスター・ユナイテッド)が怪我を抱え、右サイドバックのDFトレント・アレクサンダー=アーノルド(リバプール)もオーストリア戦で負傷交代するなど、万全とは言えない状態。それだけに英メディアも、ミングスがEUROを前に見せた危ういプレーに不安を抱いているのかもしれない。