EURO直前に無念の離脱か 負傷のイングランド代表DF、指揮官「良い兆候ではない」
アレクサンダー=アーノルドがオーストリア戦の終了間際に右太ももを痛める
リバプールのイングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドは、現地時間2日に行われた国際親善試合のオーストリア戦(1-0)で先発出場するも、試合終了間際に右太ももを痛めてピッチを後にした。イングランド代表を率いるギャレス・サウスゲイト監督は「良い兆候ではない」と戦線離脱の可能性を示唆しており、欧州選手権(EURO)出場に黄色信号が灯っている。英紙「デイリー・メール」などが報じている。
リバプールでUEFAチャンピオンズリーグやプレミアリーグ制覇に貢献してきたアレクサンダー=アーノルドだが、今季は不調で3月のワールドカップ欧州予選ではメンバーから外れるなど苦しい時期を過ごした。EURO本大会に向けた26人のメンバーリストには名を連ねたが、開幕直前で思わぬアクシデントに見舞われた。
試合終了間際、アレクサンダー=アーノルドは左足でボールを蹴った際に太ももを痛めたようで、一度ピッチを出てベンチに交代を要求するようなジェスチャーを見せた。主審の許可なくピッチに戻ったことで警告を受けたが、プレー続行不可能でそのままピッチを後にした。足を引きずり、メディカルスタッフの肩を借りながらベンチへと戻っている。
「彼があのように足を引きずって歩いているのは良い兆候ではない。(アレクサンダー=アーノルドの状態を)これから24時間以内に見極めなければならない。メディカルチームが評価し、我々もチェックする。全容はまだ分からないが、彼があのように離脱するのを見たくなかった」
アレクサンダー=アーノルドがプレーする右サイドは、マンチェスター・シティのDFカイル・ウォーカーやアトレティコ・マドリードのDFキーラン・トリッピアー、チェルシーのDFリース・ジェームズといった選手が顔を揃える層の厚いポジションとはいえ、サウスゲイト監督はこのように語り、22歳DFの負傷に肩を落とした。
「デイリー・メール」紙は3月の代表落選から復帰し、そして負傷という一連の流れについて「この負傷はアレクサンダー=アーノルドにとって国際舞台でのジェットコースターのような数カ月に劇的な展開をもたらした」と報じている。開幕まで10日を切ったなかで、無念の負傷離脱となってしまうのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)