リーガ連覇を決めた5月14日は「バルサ記念日」 過去にはクライフ最後の栄冠、怪物時代の欧州制覇…

常勝軍団の礎を築いた栄冠もこの日に

 97年の同じ日にはカップ・ウィナーズ・カップ(現在はUEFAヨーロッパリーグに統合)でパリ・サンジェルマンを1-0で下して優勝を成し遂げた。当時チームを率いたボビー・ロブソン監督は「私の戦術はロナウドだ」と報道陣に言い放った逸話が残るが、その言葉通り“元祖怪物”と呼ばれたブラジル代表FWロナウドが、PKで決勝点を挙げて栄冠を掴み取った。

 その後20世紀末から21世紀初頭にかけて暗黒時代に突入したバルサだが、復活を高らかに告げたのは2005年5月14日のことだった。フランク・ライカールト監督に率いられたチームは、FWロナウジーニョやFWサミュエル・エトーを中心にした攻撃が爆発。レバンテ戦を1-1の引き分けで切り抜け、3試合を残して6シーズンぶり17回目のリーガ制覇を達成した。また、このシーズンはメッシがトップチームデビューを飾るなど、現在の常勝軍団の礎ともなった。

 バルセロナにとって”幸運の日”とも言える5月14日。今回はリーグ連覇をスアレスのハットトリックによるピチーチ(得点王)獲得というおまけつきで、新たな栄光を刻んだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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