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ミラン強化部の無能ぶりの象徴に… 古巣相手に圧巻弾の”元”至宝が「惨状には心を痛めている」
ローマへの半年間のレンタル移籍で華麗に今季8得点目を奪ったエル・シャラウィ
かつて「ミランの至宝」と呼ばれた男が、古巣対決で3年ぶりの欧州カップ戦復帰の希望を打ち砕くゴールを決めた。ローマのイタリア代表FWステファン・エル・シャラウィは、3-1で勝利した14日のリーグ最終節ACミラン戦で、2-0とする追加点を挙げた。“ファラオーネ”の愛称で知られるスピードスターは、その喜びとともに子どもの頃から愛してやまない古巣の惨状を嘆いている。試合後にイタリアの衛星放送局「スポーツ・メディアセット」のインタビューに応じたもの。
「あまりにもエモーショナルな1日だった。サン・シーロに戻ってきたこと、ゴール、サポーターからの歓声……。あまりにもスペシャルな夜で、忘れることはないよ。ミランのサポーターにも感謝の気持ちを伝えたいんだ」
1-0とリードした後半14分、司令塔ピャニッチのループパスに反応した。最前線で斜めの動きでマークを外したエル・シャラウィは完全にフリーになった。ミランの新鋭GKジャンルイジ・ドンナルンマと1対1になると、胸トラップから右足を短く振り抜く。冷静なゴールによって、技術とセンスの高さを示した。かつての盟友の動きに誰も警戒していなかったミランの最終ラインがあまりにもお粗末だったが、エル・シャラウィは喜びを爆発させて駆け寄るチームメートを制した。「落ち着け、落ち着け」とばかりに両手を広げて下げた。古巣のホームスタジアムでのゴールに対して、敬意の表れだった。そして、サポーターから愛された至宝は、ユニホームの色が変わってもスタンドの喝采を受けた。
「僕は監督からの信頼を常に感じている。あのゴールは、常に練習で繰り返して狙っていたものだ。自分の実力を証明できたことにも、気持ちが落ち着いている。僕らの素晴らしい中盤は、こうしたボールを渡してくれる。だから、いつだって簡単にシュートを打たせてもらえるんだ」