リオ世代のエースに名乗り ボルトを愛するU-21日本代表FW鈴木武蔵が2得点の活躍

ユーモアを愛すムードメーカー

 U-21日本代表のFW鈴木武蔵(新潟)は21日、韓国・仁川で行われているアジア大会1次リーグ最終戦ネパール戦で2得点の活躍を見せた。試合は、4-0で勝利し、チームの決勝トーナメント進出に貢献した。
「相手が勝ちに来ていない中だったので、素直には喜べなかった。DFが辛抱してくれているので、自分が点を取ることで勝ちにつながると思っていた」
 日本との戦力差を割り切り、自陣深く引いたネパールに苦しんだが、後半17分に扉をこじ開けた。浦和MF矢島のパスを広島MF野津田がマーカーを引きつけながらスルー。ファーサイドでフリーでボールを受けた鈴木がチーム3点目を決めた。
 さらに後半25分、野津田のクロスに長い右足を伸ばしてゴールへと流し込んだ。
「チャンスは決められているけど、もっと決められるチャンスもある。決勝トーナメントでは数少ないチャンスを決めないといけないこともあるので、修正したい」
 今大会4点目を決めたスピードスターは、チームのムードメーカーでもある。
「試合をやっていく中で成長できるように心がけている。経験を重ねて、チームも良くなっている。明るいのもこのチームの良さ。チームをより良くしていくことが、優勝には不可欠だと思う」
 ジャマイカ生まれの鈴木は、同国の英雄で世界最速男、ウサイン・ボルトを憧れの存在という。ユーモアを愛するラスタマンの系譜を継ぐ鈴木が、決勝トーナメントでもゴールを量産し、ヤングジャパンを明るく照らす。

【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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