「怖かった」 名レフェリーが明かすCL決勝の重圧「あれほど苦しんだ経験はない」
マーク・クラッテンバーグ氏が主審を務めた2015-16シーズンのCL決勝を回想
イングランド出身のマーク・クラッテンバーグ氏は、国際主審としていくつものビッグゲームで笛を吹いてきた。2015-16シーズンにはレアル・マドリードとアトレティコ・マドリードが激突したUEFAチャンピオンズリーグ(CL)決勝の主審も担当したが、その大舞台の重圧の大きさについて、英紙「デイリー・メール」のコラムで振り返っている。
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クラッテンバーグ氏はイタリア・ミラノのスタディオ・ジュゼッペ・メアッツァ(サンシーロ)で行われた15-16シーズンのCL決勝の主審に任命されたことを「究極の名誉」と語っている一方で、かつてないほどのプレッシャーに襲われていたと当時を回想している。
「試合の前夜、ミラノのホテルでは眠れませんでした。準備のノートと試合プランを何度も見返し、試合が上手く進むようにと考えていました。試合前にあれほど苦しんだ経験は今までにありませんでした。
サンシーロのトンネルは巨大で、その中を歩く緊張感は今でも覚えています。本当に怖かった。すべての判定がこれまでに経験がないほど厳しい目で見られることになりますからね。
それにペペやセルヒオ・ラモスのようなアジテーター(煽動者)をコントロールしなければなりませんでした」
一つの判断ミスが大きな批判に繋がりかねないのがレフェリーの仕事だけに、経験豊富なクラッテンバーグ氏といえども恐怖すら感じたという。それでも試合を終える頃には、「自分のレフェリングが上手くいったことに安堵していた」という。
今季のCL決勝はマンチェスター・シティとチェルシーによる“イングランド対決”となる。この試合を裁くのはスペインの審判団で、主審はアントニオ・ミゲル・マテウ・ラオス氏が務める。欧州サッカーシーズンを締めくくる大一番では選手たちのプレーだけでなく、審判団のジャッジにも注目だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)