今季J1リーグの行方をやべっちが展望 “無敗”の川崎を止めるのはどこだ!?
3分の1を消化したJリーグ、サッカーファンの矢部さんは川崎の独走に何を思う?
もう一つ、矢部さんが自分で選んで決めているのが『サブイボ』企画だ。「毎週毎週『あ、これすげえ』って思うプレーがある」と目を輝かせて選出ポイントを教えてくれた。
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「基本的には渋いプレーが好きなんですよ。分かりやすい弾丸のミドルシュートよりも、ちょっとひと工夫あるシュートとか、アシストがいいなと思うんです。ただ最近はちょっと見方が変わってきて。もしプロの筋力、スキル、体力を身に付けた自分がピッチにいたと仮定して、『これはできる』、『できない』みたいな感覚で決めてますね。中村憲剛さんや遠藤保仁選手のプレーをすげえと思ったりしますし、そこでたまにパワープレーが入ってくるんです(笑)。俺の身体能力では絶対にできないですから」
“サッカー通”の矢部さんが2021年シーズンのJリーグ序盤戦を「よっぽどのことがない限り、川崎フロンターレがいっちゃいそうな勢いがありますよね」と分析する。その対抗馬として期待するのが名古屋グランパスだ。
「フロンターレに対して、グランパスぐらいしか何かしてくれるチームはないんじゃないかって思っていたんですよ。だから頂上決戦は楽しみにしていたんですけどね……。やはり失点数が少ないチームは固いなと。だからこの先、順位が下がることはそんなにないやろうなって思います。あと、移籍してきた柿谷曜一朗選手に期待しているので、どっかで見せてくれればなと。彼のひと工夫とか、感覚的なものが好きなんでね。絶対に楽しいプレーを見せてくれる選手なので」
Jリーグも残り3分の2となり、首位・川崎と2位の名古屋との勝点差は「12」(5月24日時点)。負けなしで突き進む王者・川崎を「どこが、どう止めるか」。そこにJリーグ全体の底上げという意味での意義があると矢部さんは考えている。
「そういう戦いをしていけば絶対にJリーグのレベルももっと上がるやろうし、何より見ていて面白くなる。今のフロンターレを止めるならガチガチの守備的な戦術で、0-0でいいくらいの覚悟で止めにいくチームがいてもいいと思うんですよ。逆に点の取り合いでも面白いと思う。監督からすると難しいところだと思いますけど、そういうリスクを負って戦ってもらったほうが、見ているほうは面白いですよね。変な言い方ですけど、サッカーファンからすると、強すぎるフロンターレがちょっとイライラしだしたり、うつむきだすところを早く見たいです」
Jリーグを語る時の矢部さんは実に楽しそうだ。『やべっちスタジアム』のMCとして、Jリーグを盛り上げるべく「どこでもいいからフロンターレを止めてほしい」と口にする。続けて「それが順位表の下のほうにいるチームであればあるほど、僕は面白くなるなあと思うんです」と。視聴者であるサッカーファンと同じ目線だからこそ見えてくる視点で、やべっちがこれからもJリーグの魅力を毎週日曜日の夜に配信する。
(FOOTBALL ZONE編集部)