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『やベスタ』スタート半年記念 矢部浩之が語る最も難しかったリフティング出題選手とは?
『やべスタ』始まって以来の唯一の失敗!? スニーカーを履き替えたが…
「早くボールを蹴りたいなって思っていたところでスタートした『宿題チャレンジ』やったんですけどね。1回目で失敗してしまって、幸先悪いなっていうね……。今まで『なんとかなるやろ』って、最後にはきちんと形にしてきたという自信がどこかに僕のなかであって。こんな言い方をしたらダメですけど、乾(貴士)先生の宿題の映像を見た時に『あ、見えた!』と思ったんですよ。だから『10分でできる』って言ったのは本音なんですけど……でも全然できへんかった」
体育館を貸し切った4時間、乾貴士からの宿題に真摯に向き合った。その証拠に、お尻と左ひざ、そして右太もも裏の筋肉痛が「半端ない!」と明かした。「見えてる」からこそ、簡単にクリアできると感じた宿題だったが、実際にやってみると最初のボールを上げるところが一番難しかったという。
「見えてるんですよ。やってる本人からすると。ただやっぱり一つひとつの条件が全部かみ合わないと成功しないので、運みたいなとこもあるんです。一番難しかったのは最初のボールを上げるところ。実は僕、途中でスニーカーを履き替えているんですよ。フットサルシューズから、スタッフが履いていた厚底のランニングシューズを借りて。乾先生の足もとを見たらランニングシューズやったんで、この厚みでボールを上げているんやなと。地上波の時から長いことやっているので、そういうことも分かってきて。昔、ロナウジーニョが足の甲でポンっとボールを上げる宿題があったんですけど、なかなか上がらへんなあって思って。それでロナウジーニョが裸足やったんで、裸足でやってみようと思ってやったらできた。やっぱりね、映像を見ているだけではできないんです」
以前の工夫がすぐに飛び出すほど、矢部さんにとっては思い入れの強いこの企画。地上波を含めてこれまでに出された宿題のなかで最も難しい宿題を出した“先生”として、「乾先生、宇佐美(貴史)先生、ピピ(中井卓大)先生」の3人の名前を挙げた。
「ほぼほぼ内転筋を使う技が入っている乾先生の宿題は難しいですね。乾先生、宇佐美先生もすごいですけど、なかでもピピ先生が一番じゃないですか。2回まわしとかありましたから(笑)。それは『もう無理!』って言いましたけど(笑)。でも、ピピくんが最初に宿題を出してくれたのは確か8歳ぐらいの時なんですけど、僕が簡単にそれをクリアしたんです。その放送を見たピピくんは『悔しい』って泣き出したみたいで、『やっぱりもう一つの難しいほうにしていたら良かった』と。そしてまたリフティングの練習をしていたらしいんです。だからピピくん、きっと次はエグイ宿題を出してくると思いますよ。そういった負けず嫌いの部分は、当時から一流やったんだなあって思いますね」
企画としては長い歴史を持つ『宿題チャレンジ』。『やベスタ』になってからの初回は失敗に終わったものの、「今でもまだできると思っていますから。あと2時間ぐらい時間をくれたら」と矢部さんは成功の手応えを感じている。すでに斉藤光毅先生やネイマール先生からも次の宿題が出されてしまっており、まずは次の宿題に集中して、余裕ができたら再チャレンジする予定だ。
(FOOTBALL ZONE編集部)