浦和FW興梠、J1通算158ゴール到達で見据える“次の到達点” 「今年で抜けたら良い」
J1通算得点で単独3位浮上に喜びの声 「次に近い所では佐藤寿人さんの161ゴール」
浦和レッズのFW興梠慎三は、26日のリーグ第16節サンフレッチェ広島戦で途中出場から1ゴール。J1通算得点を単独3位の158に伸ばし、「(元日本代表FW)佐藤寿人さんの161ゴールを今年で抜けたら」と、記録について話した。
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興梠は昨季の最終節、北海道コンサドーレ札幌戦で負傷し、シーズンオフに向けて手術。その影響で大きく出遅れた今季は、トレーニングキャンプでは全体練習に入れず、3月10日の横浜FC戦(2-0)で復帰したものの、リカルド・ロドリゲス監督が「もう少し時間が必要」と話した状況で、短い時間の出場も重ねながらコンディションの向上を図ってきた。
そうした中、最近の興梠には「個人的には、近い内に点が取れるだろうという思いはあった」という手応えがあったのだという。そしてこの広島戦、1-1の同点で迎えた後半34分に投入されると、その後にアーリークロスをヘディングでつないだところ、相手のハンドがありPKの判定。これをゴール左に蹴り込んで今季の初ゴールをマークした。
チームはその後に同点ゴールを許して2-2の引き分けに終わり「向こうの勢いもあり、非常に難しい試合だった」と振り返ったが、この日の1点がJ1通算得点で元日本代表FW中山雅史と並んで3位タイだったところから抜け出し、単独3位になったことについては喜びがあるという。
「レジェンドの人たちと肩を並べるような記録を出せたことは嬉しく思うし、まだ上には上がいるので、次に近い所では佐藤寿人さんの161ゴールがあって、それを今年で抜けたら良いと思っているので、それを目指して。あと、これは毎年言っているけど、チーム、個人としてもタイトルが欲しいので、そこを目指して頑張っていきたい」
興梠の状態が上がらない間に浦和は昨季ノルウェー1部リーグで得点王とMVPをダブル受賞したデンマーク人FWキャスパー・ユンカーを獲得。リーグ戦のデビューから、この広島戦での先制点も含めて4戦連続の通算5ゴールと実績に違わぬ得点力を見せている。
それでも興梠は「怪我については問題ないし、コンディションとしても徐々に上がってきている状況なので、あとは監督次第で与えられたポジション、時間でしっかりとチームに貢献できれば良い。ユンカーが来て、得点が取れる場面が1試合を通して多く作れているけど、まだまだ。もっと良くなるし、良い試合と悪い試合の差が激しいので、その差をなくしていかないといけないので、コンスタントに良い試合ができるように頑張っていきたい」と先を見据えた。
興梠の話した佐藤の記録を越える162得点まで伸ばせば、それはリーグ戦での今季5ゴールを意味する。今季の興梠には2012年から続くリーグ戦の連続2ケタゴール記録が10シーズンに伸びるかどうかの記録もかかっているだけに、まずはその節目のゴールを越え、前人未到のゴール記録への足掛かりにしたいところだ。