「日本のファンの愛情を強調」 ブラジル人FWのJデビューに母国注目「正しい選択をした」
仙台FWフェリペ・カルドーゾ、大分戦で待望のJリーグデビューを母国メディアに語る
ベガルタ仙台は22日、本拠地のユアテックスタジアム仙台で行われたJ1リーグ第15節大分トリニータ戦に2-1で勝利し、今季2勝目を手にした。この試合で待望のJリーグデビューを果たした新加入のブラジル人FWフェリペ・カルドーゾが、Jリーグ行きは「正しい選択だった」と語ったとブラジルメディア「LANCE!」が伝えている。
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手倉森誠監督が8年ぶりに復帰した今季の仙台は、開幕から10戦未勝利(3分7敗)を喫するなど苦しい戦いが続いた。そうしたなか4月1日に、ブラジルの名門サントスから22歳のFWフェリペ・カルドーゾを期限付き移籍で獲得したことを発表。186センチの長身ストライカーで、昨季はフルミネンセにレンタルされて20試合2得点の成績を残していた。
新たな得点源として期待されたものの、新型コロナウイルスによる入国制限のため4月25日にようやく来日。14日間の待機期間を経て、今月11日にチームへ合流した。そしてこの大分戦で初めてベンチ入りすると、2-1と勝ち越した直後の後半31分にFW赤﨑秀平との交代で投入され、Jリーグのピッチに初めて足を踏み入れた。
待望の日本デビューを果たしたF・カルドーゾに、ブラジルメディア「LANCE!」も注目。「フェリペ・カルドーゾがデビューを祝い、日本のファンの愛情を強調:『私は正しい選択をした』」と見出しを打って本人のコメントを紹介している。
「ブラジル国外で初めてのクラブであり、(仙台での)経験はとても良いものだ。できるだけ早く適応するためにハードワークをしてきた。素晴らしいデビュー戦になった」と振り返ったF・カルドーゾ。プレー時間は14分間のみだったが、下位に低迷するチームが今季2勝目を挙げたこともあり、22歳のブラジル人FWにとって本拠地ユアスタでのプレーは感慨深いものになったようだ。
「ここの選手たちに対するファンの愛情は現実離れしている。私がこの素晴らしいクラブのオファーを受け入れる正しい選択をしたことを確認できた」
コロナ禍の現在は手拍子のみの応援となっているが、チームを全力でサポートするホームの雰囲気に感銘を受けた様子だ。日本で結果を残し、欧州クラブやブラジル代表でのプレーを目標にしているとも明かしていたF・カルドーゾ。仙台の新たな得点源となれるのか注目が集まる。