決勝T進出のU-21日本代表・手倉森監督がイラクへのリベンジを切望 「決勝まで是が非でも行って再戦したい」
「もっと気の抜けない戦いが始まる」
韓国・仁川のアジア大会に出場しているU-21日本代表は21日、1次リーグ最終戦のネパール戦に臨み、4-0で勝利、勝ち点6でD組2位とし、決勝トーナメント進出を決めた。手倉森誠監督は「点を取って、無失点で抑えることが目標だった。ほとんどシュートを打たせずに(1本)終わった。決勝トーナメントに進めてホッとしている」と安堵の表情を浮かべた。
日本は第2戦のイラク戦で1-3と敗北。この年代の代表としては国際大会でイラク相手に3連敗となり、指揮官自身も「負けた後は、すぐにでも試合をしたいくらいの心境だった」と悔しさを募らせていた。
若き日本は1次リーグ1勝1敗の状況から再出発。この日は格下相手に序盤はなかなか得点できない状況が続いたが、前半33分にMF野津田岳人の左足の強烈ミドルで先制。そこから4得点し、決勝トーナメント進出を決めた。
「五輪予選に向け、7試合は経験したい」と話していた手倉森誠監督にとっても1次リーグ突破は最低限のハードル。ひとまず、スタートラインに立つことができた。
「前半少し手こずったが、相手の守備組織の間にワンタッチでやれるようにした。本番でそれを実践できたのは、バリエーションにも対応できるとこまで来たかな、という感じがする」
そう手応えを口にした指揮官。若き代表チームが見据えるのはアジアの頂点、そして、イラクへのリベンジだ。
「イラクと予選で戦えて、負けて学んだことが大きい。自分たちの足りない部分に気付かされた。決勝まで是が非でも行って、イラクと再戦したい」と手倉森監督。その前に、まずは25日の決勝トーナメント1回戦でC組1位のパレスチナと対戦する。「今日も簡単には考えられなかった。いよいよ、もっと気の抜けない戦いが始まる」。1戦ずつ集中し、目標をつかみにいく。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web