名門ミラン“復権”へ…CL出場権獲得にクラブ“英雄”が舞台裏告白 「給料を下げて…」
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黄金期の名DFマルディーニ強化責任者が、13-14シーズン以来のCL出場権に喜び
イタリア・セリエAの名門ACミランは、23日のリーグ最終節でアタランタに2-0で勝利。来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を獲得した。黄金期を知る強化責任者のパオロ・マルディーニ氏は、衛星放送「スカイ・スポーツ」に対して喜びを語った。
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ミランは今季、シーズン前半戦で首位を走る時期もあったものの、後半戦に入ると失速気味に。最終節を迎える段階で、引き分け以下ではCL出場権を失う可能性のある状況だった。2位の強豪アタランタを相手にした試合だったが、MFフランク・ケシエの2ゴールで勝利。これにより2位でのフィニッシュが決まり、2013-14シーズン以来のCL出場権を手にした。
1990年代後半や2000年代の黄金期を知り、クラブのレジェンドでもあるマルディーニ氏は「自分たちを信じていたが、苦しんでもいた。私たちはイタリアで最年少のチームだ。(選手の)給料を下げてチームを活性化するように頼まれた。シルビオ・ベルルスコーニ会長時代のミランを忘れさせる必要もあった。コーチングスタッフも素晴らしかった。言い訳やアリバイを許さないという精神は、私にとって基本的なものだった」と、喜びを語った。
昨シーズンからクラブの強化部に戻ったマルディーニ氏は、クラブ内部での対立構造も報じられる中でステファノ・ピオリ監督の続投を発表。全体的にチームが若返っていく中でも、スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチの獲得でチームに芯を通すなど、チーム構成に腐心した。
もっとも、この後のシーズンオフはサポーターによる抗議行動へのカウンターパートとして発表した、シーズン中の契約延長交渉凍結の“解凍”をしなくてはいけない。イタリア代表GKジャンルイジ・ドンナルンマやトルコ代表MFハカン・チャルハノールといった主力とのタフな交渉も待つ。
しかし、CL出場権という来季への大きな希望と、現実的な資金獲得は、その交渉に有利な材料となりそうだ。欧州最高峰の舞台に戻るミランは、来季にどのような姿を見せてくれるのだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)