“元アタッカー”の磐田MF、鮮やかすぎるボレー弾の裏側を説明 「たまたま過ぎるだろと…」
前半39分、MF伊藤の低弾道クロスをダイレクトボレーで仕留めて先制ゴール
ジュビロ磐田は23日、敵地でのJ2リーグ第15節東京ヴェルディ戦で2-0と勝利し、5戦負けなしとした。先制点を決めたMF鈴木雄斗は、FKのこぼれ球からの折り返しを完璧なダイレクトボレーでネットを揺らしたが、あまりの鮮やかさに同僚からイジられたことを試合後のオンライン会見で明かした。
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スコアが動いたのは前半39分。磐田は敵陣右サイドでFKを獲得。キッカーを務めた元日本代表MF遠藤保仁がペナルティーエリア内にボールを供給する。これは相手にクリアされるも、こぼれ球に反応したMF伊藤洋輝がペナルティーエリア左から中央へ折り返す。これをファーサイドにいた鈴木雄がダイレクトで左足を振り抜くと、鮮やかなボレーシュートでゴールを射抜いた。ここまで全15試合に出場するなか、これが待望の今季初ゴールとなった。
鈴木雄は「同じようなシチュエーションは練習ではなかった」とチームとして狙ったプレーではなかったことを明かす一方で、「折り返しに対しては準備をしていたので、すごく難しかったけど力が抜けてミートできたと思います」と振り返った。絵に描いたような見事なボレーシュートだっただけに、同僚からはイジられたという。
「点が入ってみんな喜んでくれている時に、『たまたま過ぎるだろ』みたいなことを何度も言われて(笑)。オンライン会見に来る前も『なんでだよ』と。大井(健太郎)キャプテン、山田(大記)くんに言われました(笑)。まあ、いじってもらえて嬉しいですね」
鈴木雄はもともとアタッカーだが、今季からプレーする磐田ではウイングバックが主戦場で、3バックのストッパーに入った試合もある。東京V戦に関しても、決意を持って臨んでいたと語る。
「ウイングバックはかなり上下動が求められるポジションだし、ジュビロのウイングバックは中にも入っていくことが求められる。僕は今日、そこに集中して、死ぬまで走るくらいの気持ちでやりました」
嬉しい今季初ゴールながら、オンライン会見では「誰が点を取ってもいいと思う」「とにかく勝ちたい」と繰り返した鈴木雄。磐田がJ1復帰を果たすうえで、キーマンの1人になるかもしれない。