チェルシー守護神、無所属&失業手当受給からのCL決勝到達に言及 「努力が報われた結果」
セネガル代表GKメンディ、仏3部クラブを契約解除となったどん底から這い上がる
わずか6年前まで所属クラブがなかった男が、欧州ナンバーワンの称号に王手を懸けている。それがチェルシーのセネガル代表GKエドゥアール・メンディだ。ビッグクラブの正守護神に上り詰めた29歳は、英紙「デイリー・メール」のインタビューで波乱万丈なキャリアを振り返った。
メンディは2019年に加入したフランス1部レンヌで活躍して大きな注目を集め、昨夏にチェルシーへ移籍。18年にGKの移籍金史上最高額記録(8000万ユーロ=約106億円)を更新したブラジル代表GKケパ・アリサバラガから定位置を奪い、今季公式戦42試合に出場している。
そんなメンディだが、2014年には当時所属していたフランス3部シェルプールと契約解除になり、無所属に。第一子を妊娠しているパートナーがいるなかで、失業手当を受けながらの生活を余儀なくされていたという。新しいクラブが見つからず、友人からの紹介で紳士服店での仕事を始める目前までいったというが、名門からのオファーでキャリアが一変することになる。
「友人から店の運営の話を持ちかけられてから8日後にマルセイユから電話があり、バックアップのGKとして来ないかとオファーを受けました。それが、状況が変わり始めたきっかけだった」
メンディは“4番手GK”としてマルセイユに加入。リザーブチームでプレーし、翌年に仏2部のスタッド・ランスへ移籍。さらに19年にブレイクのきっかけを掴むレンヌへ渡り、昨年ついにチェルシー移籍という大きなステップアップのチャンスを掴み取った。
今季チェルシーはCLで決勝に進出。わずか6年前まで無職だった男が欧州最高のタイトル獲得を手にしようとしている。メンディは自身のキャリアについてこう振り返っている。
「最初にプロ契約した時も、しばらく失業していた時も、そこから数年後にCL決勝でプレーすることになるなんて誰も信じなかっただろう。自分のキャリアの中でとてもポジティブな時だと思う。トロフィーを獲得するチャンスがあるクラブでプレーできているのは幸運以上のことだ。僕はこれまで一生懸命努力してきた。今回の決勝戦はその努力が報われた結果だ」
一時はプロ選手としてのキャリアも途絶えかけたが、家族の支えもあってどん底から這い上がった。マンチェスター・シティとのCL決勝ではチームを勝利に導くパフォーマンスを見せることができるだろうか。
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(FOOTBALL ZONE編集部)