レスター岡崎の同僚DFに21日間の夜間外出禁止処分 優勝パレード&タイ旅行に参加できず
今季29試合出場のシンプソン 昨年6月の有罪判決の影響で歓喜の輪に加われず
レスターのリーグ初制覇に貢献したイングランド人右サイドバックのDFダニー・シンプソンが、昨年6月に有罪判決を受けた元恋人へのDV行為による処分の影響で、今後21日間の夜間外出禁止処分が下された。これにより、16日に予定されている優勝パレードやシーズンオフのタイ旅行にも参加できないことになった。歓喜に湧くチームのなかで一人、孤独を味わうことになりそうだ。英地元紙「デイリー・ミラー」など複数メディアが報じている。
シンプソンは2014年12月に元恋人の首を絞めたという容疑で起訴された。そして15年6月に有罪判決を受けたため、300時間の奉仕活動を言い渡された。しかし、現在までに規定の300時間のうち半分未満の145時間しか奉仕活動を行っていなかった。
そこで被害者の弁護士は奉仕活動ではなく、罰金処分に変更するよう要求した。すると裁判所は、推定22万ポンド(約3100万円)と言われるランボルギーニに乗るシンプソンのような裕福なプロフットボーラーに対して、罰金処分では不十分と判断。代わりに12日付で、今後21日間に渡って午後10時から翌朝6時までの時間で外出禁止処分を科した。シンプソンは足首に電子機器を取り付けられ、行動を監視されるという。
レスターの一同は15日に今季最終節となるチェルシー戦の翌日、レスター市内で優勝パレードを行い、さらに翌日にはオーナーのヴィチャイ・スリヴァッダナプラナ氏の母国であるタイへ飛び立つ予定となっている。しかし、処分によってシンプソンはこの歓喜の輪から外れることになってしまった。
今季のシンプソンは第8節のノーウィッチ戦(2-1)でリーグ戦初出場を果たすと、そこからはレギュラーに定着。最終的には29試合に出場して快進撃を支えていた。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images