久保建英を発掘 元バルサアカデミーダイレクターの新潟監督が語る19歳レフティーの“未来予想図”
【インタビューVol.2】アルベルト監督が久保のバルサ入団にOKを出した最大の理由は?
好調のJ2アルビレックス新潟を率いるスペイン人のアルベルト・プッチ・オルトネダ監督は、2003~14年に世界的名門バルセロナでスカウト、アカデミーコーチ、ダイレクターを務めた経歴を持つ。日本代表MF久保建英(ヘタフェ)を10歳で発掘した当時、どんな少年だったのか。なぜ、競争の激しいバルセロナの“ラ・マシア”(下部組織)を生き抜けたのか。そして、どのレベルの選手にまで成長できるのか。久保の“今”を築くきっかけを作った恩師に質問をぶつけた。
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アルベルト監督が久保の存在を知ったのは、バルセロナキャンプワールドツアーのテクニカルダイレクター&ヘッドコーチを務めていたオスカル・エルナンデス(昨季新潟ヘッドコーチ)からの報告だったという。
「バルサキャンプで才能豊かな素晴らしい選手を発掘した」
もっとも、アルベルト監督は日本出身だと聞き、最初はスペインへの適応は難しいのではないか、という懸念を抱いたと明かす。
「あまりにも年齢が若かったゆえに、私が最初にした返答は『そんなに若くして、文化の違う日本から連れてくるのは難しいだろう』でした。ただ、久保建英の家族も協力的で、必要であれば家族ごと移住してくる意思も持っていたため、テストを受けることを許可しました」
ほかの選手と同じく、練習で評価を下す場が持たれたなか、アルベルト監督は「あの年代で求めたい要素はすべて兼ね備えていました」と振り返る。
「バルセロナ(の下部組織)への入団にOKを出したのは私です。大胆さ、クリエイティブさ、そして素晴らしい技術を持っていたからです。とても個性あふれる選手です。その部分では、“日本人っぽくない”ところもあるのではないでしょうか。自由奔放に生きることが大好きでしたが、私には少しビビっていたかもしれません(笑)」