EURO開幕を目前に出場権を失った「悲運の10人」 大会の主役候補や香川同僚の名も…
野戦病院と化しているアズーリ
優勝候補筆頭のドイツは、中盤のキーマンを欠くこととなった。日本代表MF香川真司の同僚MFイルカイ・ギュンドアン(ドルトムント)は練習前のレクリエーションのバスケットボールで膝蓋骨脱臼の重傷を負ってしまった。
イングランド代表MFアレックス・オックスレイド=チェンバレン(アーセナル) は、8日の敵地マンチェスター・シティ戦で膝の故障を再発。半月板損傷の疑いがある。
負傷者続出で深刻なのはイタリア代表だ。MFマルコ・ヴェラッティ(PSG)はスポーツヘルニアの手術を決断。全治8週間でEURO欠場が決定的となっている。MFクラウディオ・マルキージオ(ユベントス)は4月のパレルモ戦で左足前十字じん帯断裂の重傷。GKでもマッティア・ベリン(ジェノア)が右ひざ前十字じん帯断裂に加えて半月板も痛めており、この大会限りで退任するアントニオ・コンテ監督率いるアズーリは野戦病院の様相を呈している。
アイルランド代表MFアラン・ジャッジ(ブレントフォード)は、リーグ戦で悪質なタックルの被害者となった。チャンピオンシップ(英2部相当)第41節イプスウィッチ戦でハードタックルを浴びて、右足が曲がってはいけない方向へと曲がった。この骨折によって初の大舞台を逃している。