今季は「ノーチャンス」 クロップ監督、苦難のシーズンに嘆き「王者になる年では…」
ファン・ダイクら主力に故障者が相次ぎ、クロップ監督でもチームを立て直せず
プレミアリーグ連覇を狙っていたリバプールは、今季センターバックを中心に多くの負傷者に悩まされた。チームを率いるユルゲン・クロップ監督は、「チャンピオンになる年ではなかった」「(マンチェスター・)シティもセンターバックが3人いなかったら優勝はなかっただろう」と苦難の連続を嘆いた。英公共放送「BBC」が報じている。
リバプールの負の連鎖は、オランダ代表DFフィルジル・ファン・ダイクの戦線離脱から始まった。昨年10月のエバートン戦で右膝を負傷したファン・ダイクは手術を受けて現在まで欠場が続いている。その後、イングランド代表DFジョー・ゴメス、カメルーン代表DFジョエル・マティプとレギュラークラスのセンターバックが立て続けに負傷。さらに、中盤からのコンバートで最終ラインの穴を埋めていたブラジル代表MFファビーニョや、イングランド代表DFジョーダン・ヘンダーソンまでもが離脱を余儀なくされた
今季新加入でインパクトを残していたポルトガル代表FWディオゴ・ジョッタも怪我を抱えるなど、主力選手が次々に倒れていったリバプール。クリスマスの時点では首位に立っていたが、悪夢のような展開でプレミアリーグ連覇は果たせなかった。
クロップ監督は負傷者の多さを嘆きつつ、来季のチャンピオンズリーグ(CL)出場権が獲得できれば御の字のシーズンだと振り返っている。
「負傷者が多く、チャンピオンになるための年ではなかった。ノーチャンスだ。誰にとってもね。もし、シティも同じように3人のセンターバックがいなかったら優勝はなかっただろう。ユナイテッドだってそうだ。困難を受け入れ、ベストを尽くしてきた。日曜日の試合(最終節クリスタル・パレス戦)に勝ってチャンピオンズリーグの出場権を獲得できれば、最高の結果と言えるだろう」
リバプールは前節バーンリーに勝利し、CL出場権獲得圏内の4位に浮上した。ノルマとも言えるCL行きの切符を確保することはできるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)