欧州の地で今季公式戦二桁ゴール! 手倉森Jの”二大エース”南野&久保がトゥーロン参戦へ

激化するリオ五輪出場「18人枠」を巡るサバイバル

 日本サッカー協会は13日、今月下旬に行われるトゥーロン国際大会に臨むU-23日本代表メンバーを発表した。オーストリアのザルツブルクに所属するMF南野拓実、スイスのヤングボーイズに所属するFW久保裕也の海外組も選出された。今季所属するクラブで二桁得点をマークしたふたりの参戦で、五輪本戦に向けた登録18選手を巡るサバイバルはさらに激しさを増しそうだ。

 今回のメンバーでは11日のガーナ戦に主将として出場したDF植田直通、2得点のMF矢島慎也、世代別代表の初陣で初得点を挙げた富樫敬真(けいまん)らが選ばれる一方で、欧州でたくましさを増す2人のアタッカーが選出された。

 南野は昨年1月からザルツブルクに所属しているが、2015-16シーズンに入って主力の座を掴み取っている。昨夏のUEFAヨーロッパリーグ予選では得点を挙げながらも敗退した悔しさをバネに、オーストリア・ブンデスリーガで31試合10得点を挙げ、二桁ゴールをマーク。すでにリーグ優勝を決めたチームの主力の一人として力を発揮した。

 1月のリオデジャネイロ五輪アジア予選でフィニッシャーとして存在感を放った久保も、スイスの地でゴールを積み重ねている。リーグ戦では29試合9得点、国内カップ戦でも3試合2得点と、こちらも公式戦で二桁得点を挙げた。昨冬には決定力と将来性に期待して、日本代表MF長谷部誠の所属するフランクフルトが獲得に興味を示したとの報道も出るなど、ともに欧州での注目度を高めている。

 所属クラブとの兼ね合いにより、南野はパラグアイ戦の行われる21日、久保はポルトガル戦の行われる23日からのチーム合流となる。それぞれ出場機会は限られそうだが、欧州の地で磨いた能力を発揮して手倉森誠監督にアピールしたいところだ。

 トゥーロン国際大会の招集メンバーは以下のとおり。

GK

櫛引政敏(鹿島)

中村航輔(柏)

DF

亀川諒史(福岡)

三丸拡(鳥栖)

奈良竜樹(川崎F)

岩波拓也(神戸)

ファン・ウェルメスケルケン際(ドルトレヒト)

植田直通(鹿島)

MF

大島僚太(川崎F)

原川力(川崎F)

矢島慎也(岡山)

野津田岳人(新潟)

喜田拓也(横浜FM)

前田直輝(横浜FM)

南野拓実(ザルツブルク/オーストリア)

井手口陽介(G大阪)

FW

富樫敬真(横浜FM)

久保裕也(ヤングボーイズ/スイス)

浅野拓磨(広島)

鎌田大地(鳥栖)

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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