躍動する元日本代表FWコンビ 4月のJ1月間MVPに浦和の李、ベストゴールに横浜FMの齋藤が輝く
5試合2得点3アシストの李 4月を4勝1分で乗り切った首位浦和の原動力に
J1で目下首位を走る浦和レッズの闘争心溢れるFW李忠成が、自身初の月間MVPに輝いた。Jリーグは13日に4月の月間MVPと月間ベストゴールを発表。J1の月間MVPは、4月のリーグ戦を4勝1分の無敗で乗り切った浦和からの選出となった。また、月間ベストゴールは4月16日のリーグ第7節ジュビロ磐田戦における、横浜F・マリノスの齋藤学のゴールが選出された。
李は、4月のリーグ5試合で全てフル出場し、2ゴール3アシストと活躍。FW興梠慎三、MF武藤雄樹との3人からなる前線の「KLMトリオ」の一角としても破壊力のある攻撃を見せた。首位決戦となった4月25日の第8節川崎戦でも1-0の決勝ゴールをアシストし、試合を決定づけるプレーが光っていた。2013年度からスタートしたこの月間MVPでは、李は初受賞。浦和の選手としては2度の受賞のGK西川周作、MF関根貴大、MF武藤雄樹に続く4人目の受賞となった。
また、月間ベストゴールとなった齋藤のゴールは磐田戦の前半41分に生まれた。自陣からMF中村俊輔が相手守備陣の中央を割るドリブルで前進すると、絶妙なスルーパスを齋藤に供給。齋藤は飛び出してくる相手GKの動きを冷静に見極めて、ループシュートを決めた。シュートの美しさも去ることながら、日本が誇るレフティの素晴らしいアシストとの合わせ技での評価になったようだ。
齋藤は、クラブ公式サイトを通じて「4月の月間ベストゴールに選んでいただき大変光栄です。この試合の前にケガをしてしまい、試合に出ていなかったのですが、いろんな方々の支えがあってこの試合のピッチに立つことができました。そして、チームが目指す形で相手を崩しゴールを決めることができました。これからもゴールを決めてファン・サポーターの皆さんと一緒に喜べるようプレーしますので、応援をお願いいたします」とコメントを発表している。
現在、浦和はAFCチャンピオンズリーグも決勝トーナメントに残り、リーグは1試合消化が少ない状況ながら首位を走っている。また、横浜FMはやや波のある戦いぶりで9位と、苦戦している感がある。日本代表も経験している2人のストライカーは、これからのJリーグでどのような活躍を見せてくれるだろうか。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images