「目指しているのは世界」 なでしこGKスタンボー華、現在地から逆算する理想への青写真
昨季INAC神戸でレギュラーを張り、大きな自信を得て大宮Vへ
2021年秋にスタートする日本初の女子プロサッカー「WEリーグ」に参入予定の大宮アルディージャVENTUS(大宮V)のGKスタンボー華が、19日にオンライン会見に対応。「自分が目指しているのは世界」と、東京五輪を含めたなでしこジャパン(日本女子代表)での活躍にも意欲を覗かせた。
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JFAアカデミー福島6期生のスタンボーは、2017年になでしこリーグ(日本女子サッカーリーグ)1部のINAC神戸レオネッサに入団。18年にリーグ戦・公式戦デビューを飾ったが、最初の3年間はほとんど出番を手にできなかった。
しかし、ゲルト・エンゲルス監督が就任した昨季、GK武仲麗依に代わってスタメンに抜擢。全18試合にフル出場し、持ち前のシュートストップ力を武器にリーグ3位の19失点という結果を残した。
今年1月、INAC神戸から大宮Vへの移籍を決断したが、スタンボーは「自分的にもチャレンジ」と語る。
「(2021年は東京)オリンピックもあるし、ゼロからのスタートのチームに行くことに関してもすごく考えました。でも、成長したいという気持ちが強くて。同じところに居続けることで成長できることもあれば、そうじゃないこともある。そうじゃないほうに賭けてみようと思いました」
スタンボーは昨季の活躍が認められ、20年11月になでしこジャパン候補に初招集。移籍後の今年4月にも、親善試合を行ったなでしこジャパンに選出された。佐々木則夫総監督も、「オリンピック候補メンバーの大枠には入っているし、まだチャンスはあると思うので、しっかりアピールして食い込んでもらいたい」と期待を寄せる。スタンボー自身、実戦での経験は大きかったと話す。
「自分、『やれるんだな』って。今まで公式戦出場はほとんどなくて、練習試合や紅白戦はあるけど、本当にできているかは分かりませんでした。公式戦に出て、初めて学べること、気づけることがあるので。(昨季)自分がどこまでやれるのか知れたのは自信にもつながったし、自分の現在地が分かるようになったのは大きな成長だなと思いました。ただ、自分が目指しているのは世界。世界に行くために足りないものを見れるのが今のVENTUSだったり、なでしこジャパンなので、足りないところを見つめて、悲観的になるのではなく、それができればいけると考えるようにしています」