小学生以来のトップ下起用 鹿島MF小泉慶、「守備しかしていない」に込めた“真意”

鹿島アントラーズでプレーするMF小泉慶【写真:Getty Images】
鹿島アントラーズでプレーするMF小泉慶【写真:Getty Images】

相馬監督に交代後、ハードワークのできるトップ下として存在感

 鹿島アントラーズは19日、敵地でのルヴァンカップ・グループステージ第6節で北海道コンサドーレ札幌と対戦する。すでにAグループ2位以上が確定し、プレーオフステージ進出が決定しているが、MF小泉慶は17日のオンライン会見で「勝ち点3だけを求めて戦う」と意気込んだ。

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 鹿島は4月14日、ザーゴ監督解任に伴い、相馬直樹コーチが新監督に昇格した。その後、リーグ戦6試合(5勝1分)、ルヴァンカップ3試合(1勝2分)を戦ったが、9戦無敗と調子を上げている。

 相馬監督体制となって一つの変化が、これまで右サイドバックかボランチでプレーしてきた小泉のトップ下起用だ。ハードワークとインテンシティーの高さを武器とする守備のユーティリティーにとって、トップ下は「小学生以来」のポジションだという。

「間で受けて攻撃で何かやってくれというよりは、自分が前からプレスをかけたり、セカンドボールの拾い合いになるところを助けたり、プレスバックするところ。守備でチームを助ける役割だと言われたし、そこを求められていると思う。メンバー発表の時はびっくりしたけど、試合前に(求められていることを)言われたので」

 小泉の中では、トップ下に入るほかの選手に比べて、攻撃面での貢献度は及ばないという感覚があるようだ。だからこそ、求められる守備で最大限貢献したいと切り替えたと語る。

「太郎(荒木遼太郎)とか(土居)聖真くんとかやっさん(遠藤康)とか、あのポジション(トップ下)をやっていますけど、僕が同じことをやるのは厳しい。監督が求めていることは違うところだと思った。チームメートが『難しく考えないで、自由に動いていいよ』と声もかけてくれた。逆に、僕からしてみれば守備しかしてないという感じ。攻撃をほぼほぼ任せてしまって申し訳ない。その分、きついところとか守備は頑張ろうと切り替えられた」

 鹿島は前節のアビスパ福岡戦で(1-1)ですでにプレーオフステージ進出を決めているが、札幌戦に向けて小泉は高いモチベーションを保っている。

「良い流れを継続するのが一番大事。(グループステージ)突破は決まっているけど、1位で突破するのと、2位で突破するのはまったく違う。勝ち点3だけを求めて戦うし、個人としてはどこで出ても鹿島が勝つためにプレーするのが一番」

 “守備的トップ下”として、小泉は相馬監督が求めるハードワークを体現するキーマンとなっていきそうだ。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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