「なんてヘディングだ!!」 リバプール守護神アリソン、クラブ史上初の“GK弾”に称賛

決勝ゴールを決めたリバプールGKアリソン・ベッカー(写真中央)【写真:AP】
決勝ゴールを決めたリバプールGKアリソン・ベッカー(写真中央)【写真:AP】

後半アディショナルタイムに劇的決勝点を挙げ、トップ4フィニッシュに望みをつなぐ

 リバプールのブラジル代表GKアリソンは、現地時間16日に行われたプレミアリーグ第36節のウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン戦(WBA/2-1)の試合終了間際にヘディングで決勝点をマークし、チームに勝ち点差3をもたらした。GKとして得点を決めたクラブ史上初の選手となったアリソンに対して、「リバプールのシーズンを救った」と賛辞の言葉が送られている。

 来季のUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権獲得のためにトップ4入りを目指して戦うリバプールは、敵地でのWBA戦に望んだ。前半15分に先制を許したなかで同33分にエースのエジプト代表FWモハメド・サラーのゴールで追いつくも、その後に追加点は奪えずに1-1での引き分けが濃厚かに思われた。

 しかし、迎えた後半アディショナルタイム5分、左からのコーナーキックのチャンスを得ると、イングランド代表DFトレント・アレクサンダー=アーノルドのキックに飛び込んだのはGKのアリソンだった。ドンピシャのタイミングで合わせたヘディングシュートがゴールネットを揺らし、これが決勝点となってリバプールは2-1で勝利を収めた。

 データ分析会社「オプタ」によれば、アリソンは1892年のクラブ創設以来、得点を決めた初のGKになったという。リバプール公式ツイッターは「なんてヘディングだ!!!」とアリソンのゴールを速報し、快挙を称えた。

 また、英衛星放送「スカイ・スポーツ」で解説を務めるリバプールOBのジェイミー・キャラガー氏は「もしリバプールの選手が先に触っていなかったらそのまま試合は終わっていただろう。アリソンがリバプールのシーズンを救った」と語り、「リバプールにはもうセンターフォワードが必要ない」とジョークを交えつつ、普段はチームを最後尾から支える守護神の攻撃面での活躍を称えている。

 劇的勝利を飾ったリバプールは勝ち点を63とし、残り2試合の状況で5位をキープした。4位チェルシーとは1ポイント差、3位レスター・シティと3ポイント差とトップ4フィニッシュに望みをつないだ。

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