「ゴールを狙えと言われた」 ヘタフェ久保建英、値千金の決勝弾の“舞台裏”に言及
後半30分にピッチに送り込まれると、同39分に豪快ミドル弾をお見舞い
ヘタフェの日本代表MF久保建英は、現地時間16日のリーガ・エスパニョーラ第37節レバンテ戦に途中出場。後半39分に得意の左足で強烈なミドルシュートを叩き込み、チームを残留に導く値千金の決勝ゴールをマークした。チームの救世主となった久保は、試合後のインタビューで、「今季はビジャレアルとヘタフェで苦しんだ」と苦難の連続だったシーズンについて振り返った。スペイン紙「マルカ」が報じている。
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残留争いの渦中にいるなかで5試合連続のベンチスタートとなった久保だが、得点が欲しい状況の後半30分にピッチに送り出された。すると、同39分に相手陣内でボールを奪った久保がドリブルで運び、そのままペナルティーエリアの端から左足でミドルシュート。強烈な一撃がニアサイドを抜き、ゴールネットを揺さぶった。得点を決めた久保は感情を爆発させ、ユニフォームを脱ぐゴールパフォーマンスを見せた。
久保のゴールが決勝点となり、2-1で勝利したヘタフェは勝ち点を37に伸ばした。これで今季16位以上が確定したため、1試合を残して1部残留が確定した。
久保は同点の状況で投入された展開について、「ウォーミングアップ中に(残留争いのライバルだった)エルチェが勝っているというニュースが入ってきて、引き分けではダメだったので、ゴールを狙えと言われた」と得点を期待されての起用だったことを明かした。その指揮官の期待に見事に応えてみせた。
今季の久保は夏にレアル・マドリードから出場機会を求めてビジャレアルにレンタル移籍するも、ウナイ・エメリ監督の下で思うように出番を得られず。冬の移籍市場でヘタフェに加入していたが、ヘタフェでもスタメン起用は16試合中7試合にとどまっていた。「今年はビジャレアルとヘタフェで苦しんだ」と本音を吐露しつつ、チームの1部残留に貢献したことで、「今日はとても幸せです」と喜びも露にした。
シーズンを通して苦しんだ久保だったが、ここ一番での勝負強さを発揮した。来季の去就についてはいまだ不透明な状況だが、ヘタフェを残留に導く一撃は所属元のレアル・マドリードに対しても強烈なアピールになったはずだ。