浦和が上位戦線へ接近、“プランB”でも勝ち切れるロドリゲス体制下のチーム力
G大阪戦で3-0快勝、ロドリゲス監督が試合内容に言及「理想を言うと…」
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、3-0とスコア上は完勝した16日のJ1リーグ第14節ガンバ大阪戦について「自分たちにとって完璧でない時でも勝ち切れたのは良い部分」と、試合内容としては“プランB”に近いものだったと振り返った。
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G大阪は14日に監督交代を決断しての初戦で、ロドリゲス監督も試合前の会見で「気持ちの面でプラスアルファが出やすい条件」と警戒していた。実際に試合開始からはハイプレスに苦しんだが、前半16分に左サイドから前進すると、逆サイドに流れたクロスをMF田中達也が再び中央に入れ、FWキャスパー・ユンカーがヘディングで先制ゴール。これでG大阪の流れを断ち切った。
同20分にはユンカーの大きなサイドチェンジからDF明本考浩が速いクロスを入れて、逆サイドから入った田中がゴール。さらに同40分には田中のアシストからユンカーが再び決めた。リーグ戦で久々のスタメン出場になった田中について、ロドリゲス監督は「(ルヴァン杯の)柏レイソル戦やエリートリーグで良いパフォーマンスを出せていた。彼の高いインテシティー、守る時に力強くいけることも加味して起用した」と話した。
また、田中もゴールシーンについて「練習でもああいうところは狙っていくように、逆サイドからのクロスでゴール前に詰めるように言われている。(前所属の)大分トリニータでもクロスに入ることが多かったし、そこが出せているのは良かったと思う」と、トレーニングの成果が出ていることを話した。
後半に入ると3点ビハインドのG大阪の攻撃回数が増えたが、浦和はゴール前での決定機を作らせることなく試合を進めた。田中もまた「最近は守備が向上できるようにということで、スタッフとコミュニケーションを取って自分に何ができるかを整理できて、それが攻撃につながってきたと思う。今日も守備は悪くなかったと思うので、そういうところでうまくリンクし始めた」と手応えを語った。
効率的な試合運びとしてボールを持たせているような状況だったが、ロドリゲス監督は試合内容については求められるものとは少し違うと話した。
「理想を言うと、やはり我々としてはボールを握って試合を支配して進めていくことができれば良かった。自分たちにとって完璧でない時でも試合に勝ち切れたところは、良い部分だった。よりボールを握ってという試合展開が理想だけれども、それ以外を求められる場面、今回のような試合もあると思うが、そういった時にしっかりとこうやって守れたところは、これからさらに上に上がっていくため、よりチームを完璧にする上ですごく大事だと思う」