「歴史的な日」 Jリーグ史上初…女性主審が試合を担当「一つ一つ丁寧に誠実に…」
山下良美審判員、YS横浜対宮崎で主審を務めて笛を吹く
Jリーグは5月15日に、1993年の開幕から28周年を迎えた。その翌日となる16日、Jリーグの長い歴史に新たな1ページが書き加えられた。J3リーグ第8節のY.S.C.C.横浜対テゲバジャーロ宮崎でJリーグ史上初めて女性審判が主審を担当し、話題を呼んでいる。
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この試合で笛を吹いたのは1級審判員の山下良美さんだ。これまで2019年のフランス女子ワールドカップなど多くの国際大会で主審を経験し、今年Jリーグの担当審判員に主審としてリスト入りした。
そして16日、ニッパツ三ツ沢球技場で行われたJ3第8節のYS横浜対宮崎の一戦で、主審を担当。女性審判員としては、Jリーグ史上初となった。試合はアウェーの宮崎が2-0で勝利したなか、山下主審は前半10分に宮崎GK植田峻佑にイエローカードを提示するなど、ゲームをコントロール。試合後には日本サッカー協会を通じて「審判員4人で協力していつも通りのレフェリングができるように、一つ一つ丁寧に誠実に対応することだけを考えて試合に臨みました。これからもこの機会が続いていき、この状況が当たり前になるよう、目の前の試合に全力で臨みたいと思います」とコメントした。
Jリーグ公式ツイッターも、選手入場時の映像とともに「Jリーグ史上初! 女性審判が主審を担当 明治安田生命J3リーグ第8節#YSCC横浜vs#テゲバジャーロ宮崎戦にて#山下良美さんが主審を担当 #Jリーグにとって歴史的な日となります」と記して投稿。ファンからは「とても良いレフェリング」「素晴らしい」「私の好きなタイプの主審」「歴史が動いた」「今日からはこれが当たり前になる」「女性の活躍に勇気が出ます」など、様々な声が寄せられていた。
近年、海外で女性審判員の活躍が増えるなか、Jリーグも新たな一歩を踏み出す日となった。