「レフェリーは何を見たのか」 大荒れイタリアダービー、3本のPK判定に識者も疑問符
ユベントスがインテルに3-2と勝利も…主審の判定が物議を醸す
イタリア・セリエAにおける伝統の“イタリアダービー”、ユベントスとインテルの試合は3-2でユベントスが勝利したものの、全5得点のうち3点を占めたPKについて、元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロ氏は「レフェリーはここに来て説明すべき」「1つもPKに値するものはなかった」と話している。
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すでに優勝を決めているインテルと、10連覇に失敗してUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場権を争っているユベントスの対戦は、先制点からビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)とPKが深くかかわった。
前半24分にユベントスのFWクリスティアーノ・ロナウドがPKをストップされたものの、こぼれ球を自ら蹴り込んだ。しかし、そのPKはコーナーキックの場面で、ゴール前で両チームの選手がもつれ合って3人が転倒したもの。レフェリーは当初どちらのファウルも採用しなかったが、VARの進言と映像確認の末に、インテルDFマッテオ・ダルミアンがユベントスDFジョルジョ・キエッリーニを倒したとしてPKとした。
また、インテルは同35分にFWロメル・ルカクのPKで追いついたが、これもまたVARが関わった。ボールを失ったインテルがプレスに行く際、FWラウタロ・マルティネスの足をユベントスのDFマタイス・デ・リフトがわずかに踏んでしまってラウタロが転倒。これも当初は笛が鳴らなかったが、映像確認の末にPKとなった。映像を見ても、デ・リフトがラウタロの足を踏んだタイミングと、それによって痛がりバランスを崩し始めたタイミングの関連性には疑いが持たれる。
その後、ユベントスはMFフアン・クアドラードが強烈なミドルを決めて勝ち越した。しかし、インテルの同点ゴールは再びVARが関わった。後半38分、左サイドからのクロスをルカクとキエッリーニが競り、ボールがキエッリーニに当たってゴール内へ。ここでレフェリーはルカクのファウルとしたが、映像確認の末にファウルはないとしてインテルにオウンゴールでの得点を認めた。
そして決勝点となった同43分にクアドラードが決めたPKは、ペナルティーエリア内でドリブルを仕掛けたクアドラードがインテルのMFイヴァン・ペリシッチに自ら足をぶつけにいったような倒れ方をしていた。
イタリアメディアでも多くの異論が噴出しているこの試合のレフェリングについて、衛星放送「スカイ・スポーツ」でコメンテーターを務めるデル・ピエロ氏も判定に問題があると話した。