神戸フェルマーレンが劇的弾、現役ベルギー代表が語る”J初ゴール” 「完璧だった」
C大阪戦の後半アディショナルタイム、左足弾丸シュートを突き刺し土壇場で同点に
ヴィッセル神戸は15日、J1リーグ第14節のセレッソ大阪戦に臨み、0-1で迎えた土壇場の後半アディショナルタイムにベルギー代表DFトーマス・フェルマーレンが劇的な同点ゴールを決めて引き分けに持ち込んだ。来日3シーズン目でのJリーグ初ゴールに賛辞が寄せられたなか、自身も「完璧なゴールだった」と振り返った。
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敗色濃厚だったチームを、現役ベルギー代表の一振りが救った。1点ビハインドの後半アディショナルタイム6分、GK前川黛也のゴールキックから、敵陣に上がっていたDF菊池流帆が競り勝ち、マシカ、リンコンとつないで抜け出したドウグラスが左足でシュート。GKに防がれたボールを味方がつなぎ、中央のフェルマーレンのもとへ。ベルギー代表DFが左足を振り抜くと、強烈な弾丸シュートがゴール右上隅に突き刺さった。
フェルマーレンにとっては、来日3シーズン目にしてJリーグ初ゴール。アヤックス、アーセナル、FCバルセロナ、ローマといった欧州名門クラブを渡り歩き、現役ベルギー代表として国際Aマッチ79試合2得点を誇る世界的プレーヤーの記念すべきゴールは、まさにワールドクラスとも言うべき豪快な一撃だった。
「素晴らしい形でゴールを決められたことは、自分にとっても特別なものになると思います。サポーターの前でゴールできたこと、自分のゴールで勝点1を手繰り寄せたことは完璧なゴールだったと思いますし、自分自身もハッピーだと思っています」
試合終了まで残りわずか。ラストワンプレーで迷わず前線へ駆け上がった。勝負を諦めないチームの思いが詰まったボールは、ここぞの場面で自らのもとへ転がり込むと、無心で左足を一閃。「ボールに集中し、ボールをしっかり見て、綺麗に当てて、思いっきり振り抜くだけでした。逆にそれ以外のことを考えなかったからこそ、あのようなゴールが生まれたと思います」
チームは直近のリーグ5試合で1勝(3分1敗)止まり。C大阪戦を落としていれば嫌なムードが漂いかねないところだっただけに、フェルマーレンの劇的同点弾の価値は大きい。Jリーグでのキャリアに新たな足跡を刻んだベルギー人助っ人が、上位進出への息吹を吹き込む。