浦和ロドリゲス監督、低迷G大阪の“解任ブースト”を警戒 「プラスアルファ出やすい」
宮本監督を電撃解任したG大阪戦に向け、浦和指揮官がオンライン会見
浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督は、14日のトレーニング後にオンライン会見を行い、次節の対戦相手である監督交代直後のガンバ大阪について「気持ちの部分でプラスアルファが出やすいだろう」と、いわゆる“ブースト”を警戒した。
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浦和がトレーニング中だった午前10時30分ごろ、G大阪は宮本恒靖監督との契約を解除したことを発表した。後任は改めて発表するとしており、当面は松波正信強化アカデミー部長が兼務するとしている。
浦和は16日のリーグ戦でG大阪のホームで対戦。ロドリゲス監督は昨年にJ2の徳島ヴォルティスを率い、天皇杯の準決勝で対戦した時の印象で「次の試合は誰がFWとして出るか分からないが、誰が出ても個で解決する能力がある。昨年の天皇杯でそう感じた。クロス、ミドルシュート、セットプレーで解決できる」と、個人能力の高い選手がいることを警戒し、メンタル面についても言及している。
「監督が変わると戦術的なシンクロはないかもしれないが、勢いはつくだろう。個で試合を解決できる選手がそろっている。監督交代が良い方向、悪い方向のどちらに出るか現時点では予想できないが、私たちはアウェーゲーム、セレッソ大阪戦(第10節/0-1)やアビスパ福岡戦(第12節/0-2)で勝利できなかった。今後はアウェーでの内容はもちろん、攻守ともにしっかりとやって、コンプリートと言えるような試合をこなしながら勝利したい。(G大阪の)システムや選手は予想しづらいが、自分たちのやることに集中したい」
一般的に、サッカー界では監督交代をショック療法としてチームが改善されることもある。こうした現象が“ブースト”と呼ばれることもあるが、元より個人能力が高いレベルのチームだけに、ロドリゲス監督の言う「気持ちの部分でプラスアルファが出やすいだろう」という点が、浦和から見れば警戒ポイントになる。
ロドリゲス監督は「日本はヨーロッパと比べれば忍耐強く我慢すると思うが、J1でもJ2でもこのようなことはある。チームによって考え方がある」と話す。今季は20チーム中4チームが自動降格するレギュレーションのため、例年よりも“危機”に瀕する可能性は大きい。すでに横浜FCや鹿島アントラーズが監督交代に踏み切っているなか、ここまで1勝4分5敗の18位に低迷するG大阪も大ナタを振るった。
浦和はここまでアウェーで1勝だけに「私たちはアウェーでのあと一歩を踏み出したい。上位にいくためにはホームの結果だけではいけない」と話すロドリゲス監督が率いる浦和と、監督交代に踏み切ったG大阪。かつて「ナショナル・ダービー」とも呼ばれた対戦は、今週末の注目カードになると言えそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)