なでしこ京川舞、バセドウ病診断を公表 当面は治療に専念「不安と焦りの気持ちで落ちこみました」

INAC神戸レオネッサでプレーするFW京川舞【写真:Getty Images】
INAC神戸レオネッサでプレーするFW京川舞【写真:Getty Images】

3月末の健康診断で再検査となり、精密検査を受けてバセドウ病が発覚

 2021年9月にスタートする日本初の女子プロサッカー「WEリーグ」に参入予定のINAC神戸レオネッサは5月13日、所属する元なでしこジャパン(日本女子代表)FW京川舞がバセドウ病(甲状腺機能亢進症)と診断されたことを発表した。

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 INAC神戸は2月26日、WEリーグ開幕に向けて全体トレーニングを開始した。クラブによれば、京川は3月中旬に心拍数・走行距離・運動強度などを計測するGPSセンサー数値で異常が見られ、同31日のメディカルチェックで心電図異常が確認されて「要再検査」の診断を受けた。

 4月7日に受けた心臓MRI検査で「異常なし」と診断されたあと、同19日に採血検査を実施。甲状腺機能亢進が見られたため「精査必要」と判断され、21日に精密検査を実施したところ、専門医による診断の結果、バセドウ病と診断されたという。

 INAC神戸は、「早期発見と軽度の症状ということで当面の間、運動を控え、薬物治療を行いながら治療に専念しています。INAC神戸では京川舞 選手の寛解、また復帰を全力でサポートしてまいります。ファン・サポーターの皆様、女子サッカー関係各位におかれましては、温かく見守っていただけますよう、お願い申し上げます」と談話を発表した。

 INAC神戸を通じ、発表された京川のコメントは以下の通り。

「INAC神戸のファンのみなさん、いつも応援ありがとうございます!! 京川舞です! 私にとってINAC神戸に入団して10年目の節目となる今年、心待ちにしていた女子プロリーグのWEリーグが開幕します。オフシーズンが開けて2月から自主練習が始まり、自分の身体に変化がありました。休み疲れかなと思っていたのですが、メディカルチェックで異常が見つかり、検査をしたところバセドウ病だと判明しました。

 チームが始動して2カ月近く経つのに、調子が上がらず不安な日々が続きましたが、監督やコーチが私の体調の変化に気づき検査を進めてくださったことに感謝しています。病気が見つかり安心しましたが、しばらくして今までのようなサッカーができない現状に苛立ちと残念な気持ちが入り混じり、不安と焦りの気持ちで落ちこみました。

 現在は、少しでもチームのためにできることを毎日考え、少しでも力になれるよう全力でサポートしています。復活して試合に出ることを目標に、試合に出られなくてもチームの一員として頑張っていきますので、回復するまでの期間あたたかく見守ってください。これからも応援よろしくお願いします!」

(FOOTBALL ZONE編集部)



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