南野拓実、3カ月ぶりフル出場も見せ場なし…現地メディア最低評価「弱々しく見えた」
クリスタル・パレス戦で2試合ぶりに先発出場も、持ち味を発揮し切れず
サウサンプトンの日本代表FW南野拓実は現地時間11日のプレミアリーグ第32節延期分のクリスタル・パレス戦で2試合ぶりに先発出場し、2月のニューカッスル戦以来約3カ月ぶりにフル出場した。チームは3-1で勝利を収めたなかで、南野は持ち味を出しきることができず、現地メディアからの評価は「クリエイティビティを発揮するよりもポゼッションを相手に与えるほうが多かった」と辛口だった。
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前節、レンタル元のリバプール戦で契約上出場できなかった南野は4月30日のレスター・シティ戦(1-1)以来2試合ぶりの出場機会を得ると、右サイドハーフで起用された。
試合は開始早々2分にクリスタル・パレスがベルギー代表FWクリスティアン・ベンテケのゴールで先制するも、サウサンプトンは負傷から復帰したイングランド代表FWダニー・イングスが同19分に同点ゴールを決めて試合を振り出しに戻した。
同41分には南野をドリブルでかわしたコートジボワール代表FWウィルフレッド・ザハをカバーに入ったMFネイサン・レドモンドがペナルティーエリア内で倒し、クリスタル・パレスにPKを献上。しかし、このピンチはサウサンプトンGKフレイザー・フォースターが好セーブで凌いだ。
後半に入るとサウサンプトンの勢いが加速。後半3分にセットプレーからFWチェ・アダムスの得点で勝ち越すと、同30分にはアダムスのスルーパスからイングスがこの日2得点目をゲット。FW陣がきっちりと仕事を果たしたサウサンプトンは3-1で5試合ぶりの白星を挙げた。
南野は前半にカウンターのチャンスで前線に走り込むも、イングランド代表MFジェームズ・ウォード=プラウズからのパスが合わないなど、味方との連携に課題が散見。後半にはペナルティーエリア内から左足シュートを放ったもののDFにブロックされ、見せ場を作れなかった。
英地元メディア「Hampshire Live」の選手採点で、南野は10点満点中の4点。警告を受けてハーフタイムで交代となったポーランド代表DFヤン・ベドナレク(5点)よりも低いチーム最低評価だった。寸評には「(スタメン)復帰の南野は本当に苦しんでいた。弱々しく見え、クリエイティビティ(創造性)を発揮するよりも、相手にポゼッションを与える場面の方が多かったように見えた」と記された。
南野以外の選手では2得点のイングスが9点で単独トップ評価。レドモンドとウォード=プラウズ、スチュアート・アームストロング、カイル・ウォーカー=ピータースの4人が8点で続いた。サウサンプトン加入後2度目の先発フル出場となった南野だったが、チームが勝利を収めたなかで満足なパフォーマンスを披露することはできなかった。