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ブンデスデビューの18歳MF丸岡の緊張を解放した指揮官の言葉「おまえならできる、そして楽しめ」
踏み出した一歩
C大阪から期限付き中のドルトムントMF丸岡満が、日本時間の21日、ついにホームのマインツ戦でブンデスリーガのピッチに立った。今季開幕戦以来となるトップチームのベンチ入りを果たすと、後半34分から途中出場。ブンデスリーガ3部のドルトムント2で研さんを積んできた男が、憧れの舞台に足を踏み入れた。ドイツブンデスリーガの公式ウェブサイトがコメントを掲出した。
丸岡は試合後、デビューの感想を求められると、初々しく「(デビューの感覚は)率直に・・・あんま覚えてないですけど、デビューできてとりあえず良かった。でもチームが負けてしまったんで、やっぱり負けると悔しいんで、切り替えて次の試合に呼んでもらえるように明日から頑張ります」と語った。
名前を呼ばれた瞬間、表情がこわばり、体が硬くなっていた。だが、ピッチに送り出される直前、クロップ監督に声を掛けられた。「おまえならできる、そして楽しめ」。その温かな言葉で余計な力が抜け、普段の姿で試合に臨めたという。
「監督がそういう風に声かけてくれたんで緊張が取れて、ちょっと自分を出せたかなってのもありましたけど、やっぱり初めてやったんで、遠慮気味になったプレーもありました」
過度な緊張から解放された丸岡は、タッチラインをまたぎ、ピッチへと入った。そして、ボールを持つと、大胆にもいきなり仕掛けて2人を交わした。
「ファーストプレーって大事だと思うんで、それでああいうプレーができて、『いけるんじゃないか』と。それも自信につながりました。これからしっかり経験積んで、ここで堂々と活躍できるようにやっていきたい」
物おじしない18歳は「チームにうまく溶け込むために、しっかりこれから練習で見せていきたい」と言う。確かな一歩を踏み出した男は、期待に胸を膨らませた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web