元日本代表FW大黒将志が指名 “ポスト大迫”候補の3人とは?【森保JAPANを考える】
【不定期連載|第3回】大黒将志(ガンバ大阪アカデミーストライカーコーチ):日本代表のストライカー事情
カタール・ワールドカップ(W杯)に向けて日本が抱える課題は何か――。森保一監督率いる日本代表に迫る「森保JAPANを考える」の第3回は、2006年ドイツW杯に出場した元日本代表FW大黒将志が切り込む。昨季限りで現役を引退し、現在はガンバ大阪のアカデミーストライカーコーチを務めている41歳は、3月にW杯アジア2次予選も再開したなかで、「いま日本代表に呼ぶべきストライカー」を指名している。(取材・文=Football ZONE web編集部・小杉 舞)
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「大迫くんはトータルのレベルが高いし、すごくいい選手。こういう選手はもっと増えてほしい。さらにサイズが大きくて、大迫くんみたいな動きができる選手が出てくれば世界で活躍できる。素材はいると思う。例えば(FC東京の)永井(謙佑)くんもそう。彼はめちゃくちゃ速いので、動き方を知っていればめちゃくちゃ点が取れると思う。特徴がある選手がもっと出てきてほしいな、と。これから先、こういう選手に出会ったら自分の知っていることを伝えていきたい」
G大阪や東京ヴェルディ、横浜F・マリノス、京都サンガF.C.などのJクラブだけでなく、フランスやイタリアでもプレーしてきた大黒。日本代表としてはドイツW杯に出場し、05年W杯アジア最終予選初戦の北朝鮮戦(2-1)では後半アディショナルタイムに決勝ゴールを奪って日本を救うなど、国際Aマッチ22試合5得点の成績を残した。
現役時代には公式戦通算598試合で222ゴールを挙げたストライカーが太鼓判を押すのは、森保ジャパンの大黒柱であるFW大迫勇也(ブレーメン)。続けて名前を挙げたのがFW永井謙佑(FC東京)だった。Jリーグ屈指のスピードを誇り、森保ジャパンにも招集されている。30歳の大迫、32歳の永井は代表経験も豊富だが、若手で期待する選手もいるという。
「(森保ジャパンは)サイドアタッカーが多いと思うので、FWでちゃんと点が取れる選手がもっと出てくればいいなと思う。鈴木優磨くん(シント=トロイデン)とか、浅野拓磨くん(パルチザン)とか今、海外で頑張っているじゃないですか。彼らがもっと活躍して代表でも中心になってもらいたい。特に、鈴木優磨くんは鹿島にいる時から面白い、良い選手やと思っていた。貪欲でFWらしいFW。大迫くんはどちらかというとポストプレーが得意で、得点を量産できるタイプではないので、量産できる選手がもっと出てくればいいかな」