浦和新助っ人は「トップスコアラーになれる」 J席巻の可能性を秘めた“勝負強さ”

浦和FWキャスパー・ユンカー【写真:Getty Images】
浦和FWキャスパー・ユンカー【写真:Getty Images】

決定力を発揮するFWユンカーが語る“ストライカーの極意”とは?

 浦和レッズに新加入したデンマーク人FWキャスパー・ユンカーは、J1デビュー戦となった9日のベガルタ仙台戦で決勝点となる一撃を決めた。決定機の多くない試合展開だったが、試合後にはストライカーの矜持とでも呼ぶべき言葉を残した。

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 浦和は今季の始動後、キャンプ中に昨季のチーム得点王だったブラジル人FWレオナルドが中国へ電撃移籍。その後、第一ウインドーが終了する前日となった4月1日に、昨季のノルウェーリーグで25試合27得点をマークし、得点王とMVPをダブル受賞したユンカーを、ノルウェー1部FKボーデ/グリムトから完全移籍で獲得することを発表していた。その後、ビザ申請や入国後14日間の隔離を経て、4月26日からトレーニングに合流していた。

 そして5月5日のルヴァン杯・柏レイソル戦で日本デビューすると、いきなり前半9分でゴールを決めていた。この仙台戦ではFW武藤雄樹と組んで2トップでスタメン出場し、後半13分にMF小泉佳穂と武藤のパス交換で中央を突破すると、武藤のラストパスをペナルティーエリア内の右サイド寄りで受けたユンカーは、GKヤクブ・スウォビィクとの1対1で左足アウトサイドでのシュートを決めてJ1初ゴール。日本での公式戦2試合連続ゴールになった。

 前半の浦和はアバウトなクロスも多く、フリーに見えたヘディングも枠内に抑え込むにはボールが高すぎた。ユンカーに明確な決定機と言えるほどのビッグチャンスはなかったが、その中で迎えたワンチャンスを確実にゴールした。その後、FW興梠慎三との交代でピッチを後にしたが、得点の可能性を感じる場面はこの1回。柏戦でも似たような状況での1ゴールだった。

 そうした勝負強さについてユンカーは「試合によってはチャンスが多い時もそうでない時もある。どんな時でも改善点は常にあるけれども、今日のゴールシーンでは武藤の素晴らしいアシストがあったので押し込むだけだった。FWは試合の流れに関係なく、ペナルティーエリアの中にくれば得点を取る準備ができていないといけない」と、生粋のストライカーらしい極意を語った。

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