ポルトガルで感動を呼んだ主審の行動 がんで死去した同僚をバニシングスプレーで追悼
スタジアムに鳴り響いた大きな拍手
「RIP」とは英語で「Rest In Peace」の頭文字を取った表現で、日本語で言う「安らかに眠れ」「ご冥福をお祈りします」という意味を持つ言葉だ。この3文字が描かれた瞬間、スタジアム全体からは大きな拍手が鳴り響いた。
バニシングスプレーは普段、FKの際に守備側が作る壁の距離、9.15メートル以上離れることを示す目安として、白いラインを引くために使用される。偉大なる先輩に捧げたカペラ主審の行動に対して、「ESPN」も「素晴らしい振る舞いだ」と絶賛している。普段は糾弾されることの多いレフェリーだが、心温まる試合前の“ジャッジ”に心を打たれた人は多いはずだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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