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痛恨のドローのレアル、不運なジャッジにクラブ内部から“異議” 「我々に不利なもの」
ベンゼマがPA内でファウルも…VAR介入でセビージャ側へのPK判定にジダン監督怒り露わ
レアル・マドリードは現地時間9日に優勝争いの直接のライバルであるセビージャと対戦したが、2-2の痛恨のドローに終わった。この試合でセビージャにPKが与えられた判定に対して、ジネディーヌ・ジダン監督が判定に怒りを示す珍しい一幕があったが、クラブの渉外部門ディレクターを務めるOBのエミリオ・ブトラゲーニョ氏も「判定は我々に不利なものだった」と苦言を呈している。スペイン紙「マルカ」が報じた。
前半22分に先制を許したレアルは、後半22分にスペイン代表MFマルコ・アセンシオが同点ゴールを決めると、さらに同29分にはセットプレーの守備から高速カウンターを発動。元フランス代表FWカリム・ベンゼマが相手陣内のペナルティーエリア(PA)に侵入し、GKに倒されてファウルを受けた。
レアルにはPKが与えられるかに思われたが、ここでVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)が介入。カウンターの前のセビージャのコーナキックの際に、レアルのブラジル代表DFエデル・ミリトンにハンドがあったとし、主審はセビージャにPKを与えた。これをクロアチア代表MFイヴァン・ラキティッチが決めてセビージャが再びリードを奪った。
レアルは試合終了間際にドイツ代表MFトニ・クロースのシュートがベルギー代表MFエデン・アザールに当たって入るゴールで辛うじて引き分けに持ち込んだものの、普段は判定について多くは語らないジダン監督が「理解できない」と珍しく判定への怒りを露にする場面も。クラブの渉外部門ディレクターを務めるブトラゲーニョ氏も判定に疑問符をつけた。
「我々はこの手の事件でいつも運がない。これまでにも同じような状況に陥ったことがある。残念ながら、今日も判定は我々に不利なものだった。セビージャにはPKが与えられ、レアル・マドリードには与えられなかった。これは明らかに決定的な判定だった。この判定は非常に大きな影響力があり、その点で疑問が残るものだった」
前日の試合で首位アトレティコ・マドリードとバルセロナが引き分けていたため、勝てば単独首位浮上だったレアルにとっては痛恨のドロー。1点をめぐる接戦だっただけに、この大きな意味を持つPK判定にレアル側は納得がいっていないようだ。