「もしタカがいれば…」 闘莉王がアテネ五輪の“誤算”を悔やむ「突破できたかも」
闘莉王氏が公式YouTubeチャンネルで2004年アテネ五輪を回想
東京五輪で7大会連続となる本大会出場を果たすことになるサッカー男子の日本代表。現役時代に浦和レッズや名古屋グランパスで活躍した元日本代表DF田中マルクス闘莉王氏は、自身が出場した2004年アテネ五輪でグループリーグ敗退に終わったなか、オーバーエイジ枠に関する大きな誤算を振り返っている。
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闘莉王氏の公式YouTubeチャンネル「闘莉王TV」最新話は、五輪代表のオーバーエイジ枠をテーマに展開された。2003年に日本国籍を取得した闘莉王氏にとって、04年アテネ五輪は日の丸を背負い、初めてとなる大きな舞台だった。
「物事が上手くいかない時に、その3人が必ず力になってくれる。いろいろな安定をもたらしてくれる」
オーバーエイジ枠で参加するベテランの重要性についてこう振り返った闘莉王氏は、東京五輪での起用にも賛成していた。
2004年アテネ五輪には、GK曽ヶ端準(元・鹿島アントラーズ)、MF小野伸二(現・北海道コンサドーレ札幌)の2人が最終的に参戦したが、幻の1枠が存在。元日本代表FW高原直泰(現・沖縄SV)がエースストライカーとして招集されるはずだった。当時ブンデスリーガのハンブルガーSVで活躍していた高原氏だが、エコノミークラス症候群の再発により、当時の山本昌邦監督は選出を見送ることになった。
「もしタカがいれば、もう少し良い戦いができたかもしれない」と、闘莉王氏は浦和時代にチームメートだったストライカーの不在を改めて嘆いた。
日本はグループBの初戦でパラグアイに3-4で敗れ、第2戦でもイタリアに2-3で惜敗。最終戦のガーナ戦で意地の1-0勝利を挙げた。
「あの時、僕らも組み合わせが不運というか……。アルゼンチンが優勝して、パラグアイとイタリアが2位と3位。タカがいれば、もしかしたら突破できたかもしれない」
グループBで死闘を演じたパラグアイが銀メダル、スター軍団のイタリアが銅メダルを手にしたが、日本歴代屈指のストライカーがもしオーバーエイジとして最前線にいたら、チームは栄光に近づいていたのではないかと、闘将は珍しく後悔を口にしていた。