シティFWアグエロ、戦犯級の“失態”をペップ擁護 「これ以上何も言うことはない」

PKを失敗したアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ【写真:Getty Images】
PKを失敗したアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロ【写真:Getty Images】

チェルシー戦の“パネンカ”PK失敗シーンにグアルディオラ監督が言及

 マンチェスター・シティはプレミアリーグ第35節でチェルシーと現地時間8日に対戦し、1-2で敗れて優勝決定は持ち越しとなった。ジョゼップ・グアルディオラ監督は前半にアルゼンチン代表FWセルヒオ・アグエロが“パネンカ”でPKを失敗した場面について「セルヒオが決めたこと」と試合の展開を大きく分けたプレーについて振り返っている。英衛星放送「スカイ・スポーツ」が報じた。

 勝てば2季ぶりリーグ優勝が決まるシティはUEFAチャンピオンズリーグ決勝でも顔を合わせるチェルシーと激突。前半44分にイングランド代表FWラヒーム・スターリングがゴールネットを揺らし、幸先よく先制に成功した。

 勢いに乗ったシティはゴールからわずか3分後の前半アディショナルタイム2分にアグエロがペナルティーエリア内で倒されてPKを獲得。決めれば優勝に近づく大きなチャンスを手にした。

 しかし、これが試合の行方を大きく変えるワンプレーとなる。キッカーを務めたアグエロは素早い助走から、相手のGKの裏をかくチップシュートを狙った。チェルシー守護神のGKエドゥアール・メンディは一度右に体を動かすも、正面に飛んできたボールに反応して体制を立て直すと勢いのないボールを難なくキャッチ。名手アグエロが絶好のチャンスを逃した。

 すると後半18分にはDFセサル・アスピリクエタのボール奪取からチェルシーがショートカウンターを仕掛け、モロッコ代表FWハキム・ジイェフが左足で強烈な一撃を決めて同点に。さらに後半アディショナルタイムにはドイツ代表FWティモ・ヴェルナーのお膳立てからDFマルコス・アロンソが右足で決め、チェルシーが土壇場の逆転で勝利を手にした。

 結果的にアグエロの“パネンカ”失敗が結果に大きく影響する形に。試合後、グアルディオラ監督は試合を振り返り、アグエロのPKについても言及した。

「タイトな試合だったが、全体的にはとてもよくプレーしていたよ。前半終了間際にPKのチャンスを逃してしまった。(パネンカは)セルヒオが決めたことだ。キッカーは決断をしなければいけない。私は常々『決断して、十分な確信を持ちなさい』と言っているが、彼はこの方法を決めた。これ以上何も言うことはない」

 アグエロ本人も試合後にツイッターで「間違った判断だった」と謝罪したが、ペップはアグエロの判断を尊重し、擁護している。その一方で、グアルディオラ監督はチェルシーのDFクルト・ズマのスターリングに対するファールで別のPKが与えられるべき場面があったと主張。「私はテレビで見た。あれはペナルティーだった」と判定に苦言を呈していた。

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