「完成度はまだまだ」 大宮Vキャプテン有吉、ホーム初陣の敗戦に見た課題と収穫
プレシーズン2戦目でS広島Rと対戦 前半35分に先制を許し、そのまま0-1で敗戦
2021年秋にスタートする日本初の女子プロサッカー「WEリーグ」に参入予定の大宮アルディージャVENTUS(大宮V)は8日、プレシーズンマッチで同じく新規立ち上げ組のサンフレッチェ広島レジーナ(S広島R)と対戦。前半に1失点を喫し、その後決定機を作り出すことができずに0-1で敗れた。キャプテンのDF有吉佐織は試合後、オンライン会見で「完成度はまだまだ」と語った。
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4月29日に行われたプレシーズン初戦では、シュート6本ながらセットプレーのワンチャンスを生かして、ジェフユナイテッド千葉レディースを1-0で撃破。この日プレシーズン初戦となったS広島Rとホーム初陣で対戦した。
有吉、DF鮫島彩のベテランを中心に挑んだが、序盤の入りが悪く、前半35分にサイドからのクロスを相手FW上野真実にボレーシュートで決められて先制を許してしまう。大宮Vは有吉を中盤から最終ラインに落とし、組み立てを安定させて最終的にシュート数で相手を上回ったが、ゴールを割ることはできずに0-1で敗れた。
キャプテンの有吉は試合後、2834人の観客が訪れたことに、「歓声はなくても拍手で選手を後押ししてくれていたし、何よりオレンジ色に埋まっていたのですごくパワーになった」と感謝。そして、試合の課題と収穫について語った。
「自分が(前半途中から)サイドバックに入って、後ろのビルドアップを安定させることを求められた。自分たちでボールを動かして、良い攻撃につなげていく意図があってのポジションチェンジでした。(チーム立ち上げに伴い)まずは選手の名前を覚えることから入って、特徴を踏まえてチームを作っていく段階。完成度はまだまだです。前回の試合は内容が悪いなかでも勝てて、今日は負けたことは残念だけど、後半の戦いぶりは次につながるところはあったので、次につなげていければと思う。序盤から消極的な入りをしてしまったところが、結局敗因につながった。ベテランの選手を筆頭に試合運びなど、相手がどう来ているかの予測、考えるところをみんなが向上させていかないといけない」
岡本武行監督は有吉と鮫島のフル出場起用について、「若い選手が多いなかでベテランの選手が声がけとか、チームに落ち着きをもたらしてくれる。今はそこを頼りにしている」と語っており、昨季まで女王日テレ・東京ヴェルディベレーザでプレーしていた33歳の熟練DF有吉に懸かる期待は大きそうだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)