「ザッケローニ、出て行け!」 北京国安監督就任わずか4カ月で屈辱の解任危機

待ち伏せしたサポーターからは罵声も…

 このホームゲームに敗れた時点で、サポーターの怒りも爆発しているという。スタンドからは「ザッケローニ出て行け!」の大合唱が起こり、クラブに対しても監督解任を求めるチャントが巻き起こったという。さらに、試合後3時間にわたってサポーターたちがスタジアムの出口でザック監督を待ち伏せにし、罵声を浴びせ続けたと報じている。

 2010年に日本代表の監督に就任したザック監督は、1995年から指揮を執ったセリエAウディネーゼで監督としての評価を高めた。98-99シーズンにACミランの監督としてスクデットを獲得したが、ラツィオ、インテル、ユベントスなどでは解任の連続で、イタリアや欧州での評価は決して高くなかった。日本代表を率いたブラジルW杯でも、これまで一度もテストしなかったパワープレーを命じるなど采配も迷走。グループリーグ敗退と期待外れに終わっていた。

 日本代表監督を退任後、浪人生活を続けながら欧州のクラブからのオファーを待ったザックだが、白羽の矢は立たず。チャイナマネーの魅力を選んだイタリア人は、この苦境を乗り越えられるのか。あるいは、半年と持たずに中国で屈辱の解任となってしまうのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

 

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