リーズ、“鬼才”ビエルサ監督と1年の契約延長へ 年俸は1億5000万円アップか

リーズ・ユナイテッドのマルセロ・ビエルサ監督【写真:AP】
リーズ・ユナイテッドのマルセロ・ビエルサ監督【写真:AP】

クラブOBウィーラン氏は「ビエルサ以上はほとんどいない」と鬼才を高く評価

 今季プレミアリーグに昇格したリーズ・ユナイテッドは、第34節を終えて11位(14勝5分15敗)につけている。降格圏の18位フルハムとは、勝ち点差が「20」あり、残留は確実な状況だ。英メディア「フットボール・インサイダー」は、マルセロ・ビエルサ監督が来季もチームの指揮を執ると伝えている。

 昨季、16年ぶりにプレミアリーグ昇格を決めた後、リーズと新たな1年契約を結んだビエルサ監督は、昇格したばかりのクラブを中位に導いている。その手腕を評価し、クラブは契約延長を望んでいたというが、ようやくアルゼンチン出身の奇才は、契約延長オファーに応じるようだ。

 英紙「ザ・サン」によると、クラブはビエルサ監督の年俸を600万ポンド(約9億1000万円)から700万ポンド(約10億6000万円)に上げた1年契約のオファーを出すという。そして、元リーズFWノエル・ウィーラン氏は「フットボール・インサイダー」に対して、「私は、彼が新たな契約を結ぶと100%確信している」と発言したという。

「ビエルサは、ほかの者たちと違う働き方をしている。彼は新しい契約を交わす前に、それにふさわしいと感じなければならないんだ。だからこそ、心配になる人がいるのは理解できる。しかし、心配ない。彼はここにいる。彼は素晴らしい仕事をやっているし、プレミアリーグをまだ1年しか戦っていない。最低でも、もう1年はここにいたいと思うだろう。私たちは毎シーズン、向上している。そこに疑いはない。監督や戦術家を見渡しても、ビエルサ以上のものは、ほとんどいない」

 ただし、ビエルサ監督が新契約にサインをするのは、シーズン終了後になると続けている。

「彼はシーズンをしっかり終えたいんだ。可能な限り、高い順位で終えようとしている。それから彼は彼自身のことを考えるんだ。今、彼は選手のこと、クラブのこと、そして試合に勝つことを考えている。それがマルセロ・ビエルサの驚くべきところだ。ほかの監督であれば、まず目の前の金を受け取って、セキュリティーをつけるだろう。でも、彼は惑わされない。彼はまず仕事をやりたいだけなんだ」

 残りの契約期間が短くなれば、クラブはビエルサ監督が他クラブに引き抜かれるのではないかと心配にもなるだろう。プレミアリーグの舞台で、再び評価を高めているビエルサ監督だが、彼の下でリーズの最終順位は何位になるだろうか。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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