ユベントス戦黒星のミラン本田、自己評価は“50点以下” 「納得できる点数じゃない」

本田の決定機は相手GKに防がれる

 

 前半、アグレッシブだったミランの最大のチャンスは本田の一撃だった。前半27分、MFサリー・ムンタリからの左からのクロスにイタリア代表DFジョルジオ・キエッリーニと競り合いながらヘディングを狙った。しかし、これはイタリア代表の名GKジャンルイジ・ブッフォンの好セーブによって防がれてしまう。

「どういう風になったか、まだちょっとわからないんですけど……。ウーン、僕の前の選手が触った気がしたが、それは僕見てみないとわかんないですけど。少し左にボールが行ってたかなって思ってたんですけど、思ったよりもキーパー寄りだった」

 競り合ったキエッリーニとどちらが先にボールに触れたのか判然としない様子の本田だが、狙ったコースよりもGKの近くに飛んだことを悔やんでいた。

 パルマ戦では攻撃面で持ち味を見せることができたが、この日は不発。背番号10番はユベントスに研究されていたと感じている。

「アサモアと、キエッリーニはうまく連携を取りながら、ボールが(ミランに)入った時にはどちらかが、すぐに(アプローチに)行ける距離感があった。対策は練ってきていたと思います」

 本田は淡々とそう分析する。ミランの3連勝と本田の開幕3戦連発は王者によって阻まれた。自己評価については「試合も負けました。納得できる点数じゃないんで、半分以下だと思うんです」と語った。

 惜しいヘディング以外、期待された攻撃面で見せ場を作れず、守備に忙殺された本田は手厳しく「50点以下」という自己評価を下した。だが、下を向いている時間はない。23日にはエンポリ戦が待っている。自分に厳しく駄目を出した本田が、再びチームを勝利に導く。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

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