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サッカーは「形を変える必要がある」 インテルCEO、スーパーリーグ騒動に言及
インテルのマロッタCEOが見解、欧州スーパーリーグ構想は「不安から生まれた」
イタリア・セリエAの強豪インテルで最高経営責任者(CEO)を務めるジュゼッペ・マロッタ氏が、先日サッカー界を大きく騒がせた欧州スーパーリーグ構想について、同国メディア「ラジオ・アンキーオ」に語っている。
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発表された構想では、スペインの強豪レアル・マドリードのフロレンティーノ・ペレス会長が初代会長を務め、スペインでは他にバルセロナとアトレティコ・マドリード。イタリアはユベントスに加えてACミランとインテル。イングランドはマンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティ、アーセナル、リバプール、チェルシー、トッテナムの合計12クラブが参加を表明し、さらにドイツなどから3クラブを加えた15クラブが固定メンバー。さらに5クラブを加えた20クラブでのリーグ戦構想を打ち出していた。
当初は参加の姿勢を見せていたインテルだが、プレミアリーグ勢が世界的に大炎上となった批判を受けて早々に撤退すると、それに続いて撤退を明らかにした。一方でマロッタCEOは、スーパーリーグ構想の中でペレス会長が話した「新型コロナウイルスの影響により経済的な困難、生活習慣の変化によるサッカー離れを脱却してサッカーを救うためのもの」という趣旨については、克服する必要があるものだという考えを明らかにしている。
「現在のモデルは持続可能ではないので、スーパーリーグ構想はクラブのオーナーたちの不安から生まれた。このサッカーは別のビジネスモデルに向かって進んでいる。ミラノにのみ2つの外国資本がある。スーパーリーグ構想は、現在のシステムを考えると少し間違った方法とタイミングで、しかし不安から生まれた」
そのうえでマロッタCEOは「教訓はすべてのものから導き出されなければならない。この件での教訓は、サッカーは形を変える必要があるということ。さもなければ、デフォルトを迎える」と、サッカー界の経済危機について話した。
袋叩きにあったとも言えるスーパーリーグ構想だが、国際サッカー連盟(FIFA)や欧州サッカー連盟(UEFA)が主導する試合数増加、収益配分システムなどへの批判も根強い。マロッタCEOは、経済的な危機への不安が、強引にも見えたスーパーリーグ構想が発表されるに至った根本的な原因だったと指摘していた。
(FOOTBALL ZONE編集部)