バイエルン退任のフリック監督、トッテナムからのオファーに断り 独代表監督就任を重視
2006~14年にレーブ監督のアシスタントコーチを務めていた独代表指揮官の座を狙う
ドイツ王者バイエルン・ミュンヘンを今季限りで辞任することを発表したハンジ・フリック監督に、トッテナムが次期指揮官就任の打診を行ったという。ドイツのテレビチャンネル「シュポルト1」が報じている。
バイエルンは4月17日に行われたブンデスリーガ第29節ウォルフスブルク戦に3-2で勝利。しかし、その試合後に中継局のインタビューと記者会見において、フリック監督はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)でパリ・サンジェルマン(PSG)に敗れて姿を消したあと、すでに辞意をクラブに伝えていたことを明かした。フリック監督は2019年11月、当時のニコ・コバチ監督が解任されたあとを受けてチームに就任。初年度にCL決勝でPSGを破って欧州王者に輝いていた。
そのフリック監督に、ジョゼ・モウリーニョ監督を解任して現在はライアン・メイソン暫定監督が率いる体制のトットナムが指揮官就任の打診を行ったという。しかし、フリック監督はドイツ代表指揮官への野心を重要視し、この打診に断りを入れたと伝えている。
フリック監督は2006年から14年まで、ドイツ代表でヨアヒム・レーブ監督のアシスタントコーチを務めていた。そのため、今年6月開幕の欧州選手権(EURO)後の退任を発表しているレーブ監督の後任になる可能性が指摘されている。
有能な指揮官はどんなクラブも必要とする存在だが、トッテナムによるドイツ代表へ先手を打ってフリック監督を確保する計画は実らなかったようだ。
(FOOTBALL ZONE編集部)
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