「ジャッジリプレイに育てられている」 担当MCが語る番組の意義「審判がいかに難しい仕事を…」

反響を呼んだ“キーパーチャージ”投稿

――桑原さんは実況を担当している試合で難しいジャッジの場面に立ち会うこともあると思いますが、ジャッジリプレイが始まったことでそういった場面での振る舞いにも変化がありましたか?

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「そうですね。ジャッジリプレイを始めてから改めて感じたことは、サッカーのルールは本当に難しく、すごく複雑だということ。

 ただ、だからといって僕がルールの解釈を間違えたまま喋って、視聴者をミスリードしてしまえば、それによって、審判にあらぬ批判を向けてしまうことになりかねない。そういうことはあってはならないと、以前よりも強く思うようになりました」

――ルールや判定について、視聴者は「実況がそう言っていたから」と思い込んでしまうことはあるでしょうね。

「だからこそ情報のアップデートは欠かせません。メディアや、少年サッカーの現場などでは、今も誤った認識が多々あると思うので、僕らはジャッジリプレイでできるだけ正しいルールの理解を広められるように努力したいと思っています。」

――以前、桑原さんがツイッターで“キーパーチャージ”という名称の反則がすでに存在しないことについて投稿をして、大きな反響がありました。あれもまさにアップデートが必要な事象でした。

「キーパーチャージについてルールが改正されたのは、もう20年以上前の1997年ですからね。あの時に驚いたのは、少し前までプロだった方の中にも『え、そうなの?』となっている方がいたことです。少年サッカーの指導者がアップデートされないままの情報を子どもたちに伝えてしまうことも実際多いです。教えられたことを修正される機会って実はあまりなくて、誤認したまま大人になってしまうことも多いんですよね」

――先ほど桑原さんもサッカーは「ルールを詳しく知らなくても楽しめる」と仰っていましたが、だからこそ競技規則について改めて勉強する機会がなくても不思議ではありません。

「そうですね。だからこそ、ジャッジリプレイがそういったアップデートの場として役立つことができれば良いなと思っています。競技規則は頻繁に改正されますし、自分からルールブックを開きに行くことは、普通はないと思いますので」

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